見出し画像

渡航先をモロッコにした理由(各国の入国規制状況の調べ方)

2020年の初旬から猛威を奮っているコロナウイルスの影響は、海外渡航を決意した私たちにも大きな影響があった。

いま、私たちはアフリカ大陸北部のモロッコにいるわけだが、友人・同僚からは「なぜ行く国をモロッコにしたのか?」という質問を受けることが多々あった。

渡航先の選択に関しては、おそらくほとんどの人が期待していたであろう、
「いつかは行きたいと強く思っていた憧れの国だから」
「過去に一度行ったことがあって気に入ったから」
といった答えはできなかった。 

当初の計画では、カンボジアに行く予定だったからだ。
モロッコに急遽変更を余儀なくされたのは、コロナウイルスの影響に他ならない。
今回はコロナ禍という特殊な状況下で、渡航先をどのように調べ選択したのかを書いてみたいと思う。
※前提として、これから記載する調査方法で渡航先の国に「行く」ことができても、現時点(2021年2月3日時点)では日本に「帰る」際の制限が厳しい。また、最新の情報は各公的機関の情報を参照してください。

日本国内からの入国者を受け入れている国の調べ方

2020年4月。
私たちはまず、コロナウイルスの影響で海外からの入国を制限している国と、制限していない国を一覧で見られるHPを探した。
独自にまとめている一般の方のページも存在していたが、ここはやはり外務省のHPが常に最新かつ情報のブレがなかった。

・外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

このHPで知ることができるのは以下の情報だ。
1.入国自体に何らかの条件や制限がある国
2.入国後に何らかの条件やルールがある国


例えば、カンボジアの場合だと上記の“2”に該当する。(令和3年2月2日午前6時更新の画像です)

画像1

画像2

上記の通り、カンボジアでは観光ビザの発行が停止されていることがわかる。
正直、昨年の3月時点ではコロナがここまで長引くとは思っていなかったため、秋頃には観光ビザの発行も再開されるだろうと思っていた。甘かった。

私たちは2020年10月になってもカンボジアの観光ビザが開放されないことに焦り、「いま観光目的でも入国ができる国」を上記の外務省海外安全ホームページでしらみ潰しに調べて行った。

この場合、入国自体には制限が無い”2”のリストを見ていくことになる。(令和3年2月2日午前6時更新の画像です)

画像3

154カ国あり画像が長くなるので途中までのキャプチャ画像だが、モロッコは144番目に記載があり、詳細な情報は以下の通り。

画像4

長いので要約すると、
・観光目的の場合は、モロッコ国内で予約しているホテルの情報を入国審査時に見せてね
・日本から出国する72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書を持ってきてね(唾液検査はNG)

上記の条件があれば入国が可能ということだ。
当時は本当に目を皿にして調べていたので、「やった!海外とりあえず行ける!」って感じでした。めちゃくちゃ嬉しかった記憶。

ちなみに、モロッコ以外でも入国できる国は複数あったが、物価や治安の状況やコロナの感染状況などを鑑みた結果、私たちはモロッコへ行くことに決定した。

各国のより詳しいコロナ対策状況の調べ方

外務省のホームページなので、基本的には最新情報が更新されるようになっているが、それでも不安な場合は各国の「日本国大使館のホームページ」を併せて確認するのが良い。
入国が禁止されている場合は、日本国大使館のホームページにも記載がある場合が多いからだ。

例)在カンボジア日本国大使館ホームページ
https://www.ma.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

画像5

こんな感じで、しっかり「入国は制限されています」と記載がある。
問い合わせ番号も載っているため、ホームページに無い詳細は電話で聞くことが可能だが、海外の場合は対応が詳細に決まっていないことも多い。ある程度の諦めを持って問い合わせることをおすすめする。
※ちなみに、私たちは電話で聞いても全然情報がなかったため、駐日カンボジア大使館へ直接訪問し観光ビザ発行の裏技がないか聞きました。(もちろん発行停止は覆りませんでした)

普段生活をしていると、公的機関のホームページなど見ることもないのだが、やはり餅は餅屋だなという印象。
コロナの影響による各国の対応は日々めまぐるしく変化しているため、一般の方の情報サイトよりも早く確実に更新がされている外務省のサイトが、最も信頼性が高いということを改めてお伝えしておく。

最後に、行ける国を探している過程で、世界的にやはり海外旅行はハードルが高いことを痛感させられる情報ばかりだったことは、コロナの猛威について考えさせられる1つのきっかけにもなった。

まずはこの記事がいつか誰かの役に立つくらい、海外旅行にまた行ける世界になることを切に願う。
そして最終的には、この情報が有益ではなく無益な情報になるくらい、自由に旅行ができる世の中に戻りますように!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?