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モロッコの物価(長期滞在の場合)

モロッコで生活する場合、1ヶ月でどのくらいの費用がかかるかを今回紹介する。

私がいま住んでいるのはエッサウィラという南部の港町である。
首都ラバトからは約5時間、マラケシュからは約3時間に位置するヨーロッパの方に人気のリゾート地だ。

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家賃

まずは家賃である。
私たちは1ヶ月分をAirbnbでレンタルし、住みやすいことを確認した上で2ヶ月目からはホストと直接話し借りている。

間取りは現在は1LDK。
ヨーロッパの方向けの住まいのため、窓は広く、テラスもある。

夫婦二人で暮らすには広さとしても機能としても十分だ。

<家賃>
間取り:1LDK
設備 :ダブルベッド、キッチン、トイレ、シャワーブース、TV、ソファ、ダイニングテーブル、電子レンジ、食器、冷蔵庫、テラス

家賃:約36,000円/1ヶ月
※光熱費は使用した分だけホストに支払うシステム

なお、地元の不動産屋で物件を探すことができれば、2万円台で借りられる家もあるようだが、フランス語が話せない場合は難しいかと思う。

また、Airbnbで宿を借りる場合でも、メディナの中は避けた方が良い。昔ながらのモロッコスタイルの宿だと窓が小さく長期滞在には適さない。
新市街地の方が、海外の方が経営している西洋式の住まいが多い。

光熱費

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光熱費は、日本に比べ圧倒的に安い。
毎日3食ともほぼ自炊、シャワーは2日に1回。
電気はApple TVは繋ぎっぱなし、iPhone2台とApple Watch2つはいつも通り充電している。
それと、ドライヤーも利用していることを前提とした1ヶ月の光熱費だ。

<光熱費>
・電気代 160DH(1,920円)
・水道代 30DH(360円)
・ガス代 ガス樽交換式のためまだ無料

合計:190DH(2,280円)

水道代が想像よりも安い。毎日シャワーに入ってもおそらく3,000円あれば光熱費は賄えるだろう。

ガス代に関しては、ガス樽をガス屋さんから買って、家のガス栓につなぐタイプなので、なくなったら交換する。
現時点で1ヶ月半ほど生活しているがまだガスは無くならないので2ヶ月に1回の交換くらいで問題ないのかもしれない。
ガスを交換したらこの記事に追記しようと思う。

食費(自炊の場合)

食費についてお伝えする。
食費は家庭によりけりだとは思うのであくまで参考程度として考えて欲しい。

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私たちの場合、朝昼晩は毎食ほぼ自炊で過ごし、週に1回程度のランチはローカルフードで外食、月に1度飲酒を伴う観光客向けのレストランで外食をするような食事環境である。

外食についてはモロッコの物価(短期旅行の場合)に記載しているので詳細は割愛し、今回は食材の費用を中心に紹介したい。

<項目別 食材費>
肉  :20〜30DH(240円〜360円)/300g
卵  :5〜7DH(60〜84円)/6個
野菜 :10DH(120円)/1kg &nbsp;※種類問わず
米  :5DH(60円)/3〜4合分
パスタ:5DH(60円)/1袋
パン :1〜2DH(12円〜24円)/フランスパン1本orボブス1つ
油  :50〜60DH(600〜720円)/1L &nbsp;※搾りたてオリーブオイル
調味料:4〜6DH(48〜72円)/200g 位 &nbsp;※塩・砂糖・スパイスなど
化学調味料:10〜20DH(120〜240円)/1ボトル400g 位 ※ケチャップなど
お酒 :35〜80DH(420〜960円) ※ワインの場合、ピンキリではある

食材が全体的に安い。
なお、野菜だけまとめて金額を記載しているのは、地元の八百屋さんではカゴに買いたい野菜を入れて、そのまま重さで金額を測る会計方法が主流だからだ。
なので、トマトだけ1kg買っても、さまざまな種類の野菜を1kg買っても基本的に金額は変わらない。

上記を参考にしてもらい、実際に1ヶ月の生活費を計算するとこのようになった。

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実際の家計計算の表のうち、食費・外食費のところを抜粋している。
記載は全てDH表記なので、日本円にする場合は12円を乗算する必要がある、円表記は後述する。

今月は2週目に観光客レストランで外食を2回、4週目に自宅でバーベキューパーティ用にお酒を沢山購入した。
内訳にすると以下のようになる。

<食費>
食材・調味料費:2,253DH(27,036円)
宅飲み酒代  :700DH(8,400円)
外食費    :668DH(8,016円) ※レストラン2回、ピザ等軽食3回

合計:3,621DH(43,452円)

全く外食をせずお酒も飲まない場合、30,000円もあれば十分色々な自炊が楽しめる計算になる。

その他雑費(通信費・洗濯費)

最後に家賃・光熱費・食費に該当しない雑費にかかる費用を説明する。
だいたいが洗濯と通信費についての詳細になる。

まずはインフラとしてなくてはならないものになった通信費について。
私たちはWifiが付いている宿を借りているため、自宅でのWifiは家賃に含まれている。
要するに追加で支払いが発生している通信費は携帯電話のネット代だけである。

携帯はMaroc Tellecomという会社のSIMを購入し、都度チャージすることでネット環境を整備している。
モロッコはネット使い放題という料金体系がなく、都度GBをチャージするプリペイド式が主流である。
なのでネットが繋がらなくなったら(ギガがなくなったら)コンビニでGBに応じた金額を支払いチャージしてもらう。

<Maroc Tellecom通信費>
SIM購入費:20DH(220円)
チャージ費:50DH(600円)/5GB

1ヶ月の通信費:200DH(2,200円)※2人合計で20GB

次に、洗濯費用だ。

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これは宿によっては無料で洗濯機がある場合も考えられるので参考程度に記載する。
私たちは公共エリアに宿泊者用の洗濯機が置いてあり、1回30DH(360円)で利用することができるシステムだ。

コインランドリーやクリーニング店を街中で見かけないため、長期宿泊を考える場合は宿泊施設に洗濯機があるところを選んだ方がいい。

<洗濯費用>
1回:30DH(360円)/5kgまで

1ヶ月合計:120DH(1,440円)

1ヶ月の生活費合計

さて長々と各項目の詳細についてお話ししてきたが、合計すると以下の通りになる。

<1ヶ月の生活費合計>
家賃 :3,000DH(36,000円)
光熱費:190DH(2,290円)
食費 :3,621DH(43,452円)
雑費 :320DH(3,840円)

合計:7,131DH(85,572円)/1ヶ月

まだ腰を据えて生活を始めて日が経っていないが、個人的になかなか良いスタートだ。
食費はもう少し削減できる手応えを感じている。
現地の方はもっと安く生活していると聞いているので、おそらくこれでも十分贅沢をしている方だろう。

モロッコではどれだけ贅沢をしても月々10万円あれば十分暮らせる。ということがわかった。

私たちは月8万円にできれば抑えたいと考えているので、あと5千円分は外食費を削減するかな、という算段でいる。

移住を考えている方にはモロッコも選択肢の一つにするのもアリだと思う。

ここまで読んでくださった方、長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。


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