見出し画像

【news paper】8/1 成長へひた走る暴力性

【出版社】毎日新聞
【記事】成長へひた走る暴力性
【感想】東京五輪開催となり、当初はコンパクト五輪ということで改修で済むはずだった競技場が立て替えられるようになった。建て替えに伴い、ある一人の男性がアパートから立ち退きをすることになる。現在89歳の菊池さんだ。菊池さんは利き腕を失い、床のスペースが広い2DKに住んでいた。しかし、新居は独り身ということから1DKへと引越しになり、保証金はオリンピック開催に3兆円もかけているのにも関わらず、17万1000円だった。引越し代に足りるわけが無い。
もはやこれはオリンピックのためではなく、開発のため、経済成長のためにオリンピックという口実を使ったのではないかと神戸大学准教授原田さんは語る。
オリンピック終了後、一般に解放されるという。明治公園ので風雨を凌いでいた野宿者たちを立ち退かせるかのように、周辺に新しく設置された凹凸や仕切りのあるベンチ。大会の多様性というビジョンはなんなのだろうか。私も記者と同じ意見で、オリンピックの裏側で何が起きているのか、私たちは目を背けてはいけないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?