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リサイクルもAI革命に巻き込まれいる

最新のリサイクルボットについて『The Atlantic』が紹介している。

スタートアップのAmp Roboticsが開発したSorty McSortfaceとSir Sorts-a-Lot。このリサイクルボットは、AIが搭載されており、ごみ処理場でごみの種類を認識して、長いアームを使い、ごみを分別するよう訓練されたロボットである。このAmp Robotic社の技術は全米の80近い施設に導入されている。
 
リサイクル工場が、再利用可能なメーカーを満足させるレベルで廃棄物を選別することは困難だった。ふるい、圧縮空気、ガラス粉砕機、磁石、近赤外線など、廃棄物の選別に使われる伝統的なリサイクル方法は、紙、ガラス、金属といった大まかなカテゴリーに分けるのには適していたが、プラスチックの細かい分別はできなかった。
 
しかし、AI搭載のリサイクルボットは、ChatGPTがオンラインで公開されたテキストを摂取することで訓練されるのと同じように、彼らは様々な劣化や荒廃の状態にある捨てられたアイテムの写真をたくさん吸収するため(ビジョン・システム)、プラスチックの詳細を把握し、分別できる。
 
さらにリサイクルボットは、商品の色、形、質感、ロゴのわずかな違いまで認識でき、Amp Robotic社の場合はSKU(メーカーが販売する商品の種類ごとに割り当てる固有の番号)さえも識別することができる。「SKUがわかれば、どんな接着剤を使っているのか、どんなキャップを使っているのか、実際に何が入っているのかがわかる」と同社のCEOであるマターニャ・ホロウィッツ氏は語る。
 
しかし、AIやロボット工学を駆使したリサイクルには、常に限界がある。リサイクル技術は、多くの使い捨て製品を世に送り出している企業の問題は解決できない。州によっては、回収と再利用のための経済的負担を、高額な罰金によってパッケージ製造者に押し付ける法律が成立し始めている。しかし、ほとんどの場合、「産業界が好きなものを作っていいという前提があり、その上でリサイクル業界がそれにどう対処するかを考えなければならない」と、リサイクル施設を運営する非営利団体エコサイクルの事務局長、スザンヌ・ジョーンズは言う。

この記事を読んで、ロンドンのポイ捨て事情について思い出した。ロンドンの街には、いたるところにごみ箱が設置されているが、ごみが散らかっている。ロンドン市はこの問題を解決するにごみ箱を増やし続けている。しかし私はごみ箱を増やしてもポイ捨ての量は変わらないと思う。この記事にも書かれているように、どんなに有能なAIを使っても、人の意識と行為が変わらないと根本的な問題は解決できないのだろう。

出典:The Atlantic


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