【基礎生理学】血圧について
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これまでは機能解剖学に関する記事を多く取り上げてきましたが、同時にとても重要な分野である生理学についてもいくつが取り上げてきています。
今回はそんな生理学の分野から、血圧について取り上げます。
血圧って何?
誰しも1度は血圧を測定したことがあるでしょう。
また身内やお客様に、高血圧症の方がおられるというのも珍しい話ではないかも知れません。
しかし、「血圧って何?」と問われた時にバシッと答えられる人はそう多くありません。
まず「血圧って何?」と聞かれた時に、ちゃんと答えられるようになっておきましょう。
血圧とは血管の壁(血管壁)に内側からかかる圧力のことです。
血管壁の内側には何が流れているかというと、ずばり血液です。
血液は絶えず血管の中を流れていて、血管壁はその血流によって圧力を受けています。
その圧力のことを、血圧と呼んでいるのです。
血圧の上と下
血液は心臓が拍動するたびに送り出されます。
血液を送り出そうとする時は、心臓と血管は収縮します。
収縮した時にはもちろん血流の勢いは増しているわけで、血管壁の圧力は増えますね。
これが俗にいう「上の血圧」です。
専門用語では収縮期血圧と言います。
逆に心臓と血管が拡張している時を「下の血圧」と言いますが、専門用語では拡張期血圧と呼んでいます。
血圧の基準は?
日本高血圧学会という団体が、血圧の基準値を公表しています。
至適血圧は収縮期血圧(上)120未満かつ拡張期血圧(下)80未満とされています。
正常血圧は収縮期血圧(上)130未満かつ拡張期血圧(下)85未満です。
ただ、この基準値自体を疑問視するという考え方もありますが、この記事ではその議論については完全に割愛します。
血圧は何をしたら高くなる?
血圧が高くなる要因は様々で、しかもそれぞれが複雑に入り組んでいます。
・加齢
・肥満
・心理的なストレス
・喫煙
・睡眠不足
などが、例として挙げられますが他にも寒い時には血圧が上がるとか、ハードな運動中や集中している時は上がると言ったことも言われています。
自律神経系による支配(予告)
血圧は自律神経系の作用によってコントロールされていますが、自律神経系については次回のテキスト記事で学びましょう。
自律神経系について理解できると、血圧のことはもう少し理解できるようになるはずです。
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