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箱根駅伝コース概要「2区」

今回は「華の2区」について書いていくぜ。最近は距離適性とか色々あるけれど、やっぱり力あるランナーを起用するという点では今も昔も変わりはないからね。
ということで、れっつらごー。

■コースの特徴

箱根駅伝最長区間となる23.1kmという距離はもちろんだが、区間内には東海道五十三次において最初の難所といえる権太坂、戸塚中継所手前のラスト3kmの登り坂である「戸塚の壁」と状況によってはレース展開を左右しかねない難所が多く続く。特にラスト3kmの登り坂で失速するケースも多々あるため、それが更に難所と呼ばれる所以でもある。

どの選手も実力の差はそれほど無いため、優勝争いに直結するということは少ないが、当日の選手たちの状態がそのまま現れてしまう・その中で突出した選手がいるだけであっという間に抜かれてしまうといった事が多々ある。
近年では留学生がいる大学は2区に配置することが多く、前回大会でも創価大学・東京国際大学・国士舘大学の3校が2区に留学生を配置した。

■97回箱根駅伝では何が起こったか

96回で破られた1時間6分の壁を破られ、新たに迎えた97回。2区だけで激しい順位交代が行われ、レースが一気に動き出し始めた。
東海大学の名取燎太選手(現・コニカミノルタ)が1.4kmで1位を奪取するものの、その後3位集団から抜け出し、後方からから追い上げてきた創価大学のムルワくんと東京国際大学のヴィンセントくんが9.5kmでトップに立つとそのまま独走。次第にムルワくんを突き放したヴィンセントくんの一人旅となり、トップで戸塚中継所に。創価大学は2位でタスキを渡した。
後方でも激しい順位争い・変動が繰り広げられ、日体大は池田耀平選手(現・カネボウ)が4位、東洋大学がルーキーの松山和希くんが区間4位の好走を見せて5位。拓殖大学のラジニくんが好走で6位。
一方で1区で15位だった駒澤大学は期待のエース・田澤廉くんが区間7位も、7人を抜いてチームを8位にまで押し上げた。
一方で、1区でトップを走っていた法政大学はレース展開に付いていけなくなったか河田くんが最後はフラフラの状態になりながらも16位でタスキを渡し、3区に繋いだ。

通過順位

1.東京国際大学
2.創価大学
3.東海大学
4.日本体育大学
5.東洋大学
6.拓殖大学
7.神奈川大学
8.駒澤大学
9.城西大学
10.早稲田大学
11.順天堂大学
12.国士舘大学
13.青山学院大学
14.帝京大学
15.國學院大學
16.法政大学
17.明治大学
18.中央大学
19.山梨学院大学
20.専修大学

■97回箱根駅伝区間賞

イエゴン・ヴィンセント(東京国際大学/2年)1時間5分49秒※区間新記録

前回行われた箱根駅伝で驚愕の区間記録を樹立し、期待されていた留学生ランナーは難所といわれる2区でも見事に実力を発揮。
「難しいコースだった」と振り返るものの、終わってみると相澤晃選手が樹立した1時間5分57秒の記録を更新。
今シーズンもトラックでの学生記録を更新するなど絶好調。出雲駅伝では優勝のゴールテープを切り、全日本大学駅伝でも区間記録を樹立するなど絶好調。箱根でも期待が持てる。

■区間記録保持者/日本人最高記録保持者

イエゴン・ヴィンセント(東京国際大学/2021年)1時間5分49秒

ヴィンちゃんは牛丼大好きなので、個人的にはもっともっと飛躍してほしいっすね。

相澤晃(東洋大学/2020年)1時間5分57秒

学法石川時代は故障も多く、インターハイ出場も叶わずもスピードあるランナーとして注目されており、2年時までは故障も多い選手として知られていたが、食事や体幹トレーニングなどで大幅に改善。その超人的な走りから3年時には箱根駅伝4区区間記録を樹立。
最終学年には3大駅伝で区間記録を更新し続け、最後の大会となる箱根駅伝では東京国際大学のエース・伊藤達彦選手(現・HONDA)と「デート」で双方が区間記録に迫る好走を見せる。最後は突き放して区間賞となるも、以後伊藤選手との「デート」も話題に。
実業団の旭化成に入社後も実力を伸ばし続け、10000メートル走の日本記録を更新して東京オリンピックにも出場した。

さあ、次は3区だよ!

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