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99回箱根駅伝春シーズンチームレビュー「パワフルパワー2022」(1)

皆さんお元気ですか?私は今、モラハラとパワハラに苦しんでいます。助けてください。そういうわけで今シーズンの箱根駅伝出場校と関カレで活躍した選手たちの紹介をしていきますぜ。

青山学院大学

98回大会で想像以上のタイム差をつけて圧勝を成し遂げた青学だが、関東インカレでは圧巻の強さを見せつけた。各競技部門での表彰台を独占を達成。まだまだ春シーズンとはいえ、この勢いそのままに夏・秋とも好調を維持できるか鍵となる。

各競技部門での表彰台独占

青学の長所は圧倒的な選手層の厚さにある。エース区間と呼べる2区経験者が3名、更に他大学に行けばエース区間を任せられる選手が多く居るのが強みとなる。コンディションさえ間違えなければ優勝候補であることに間違いないだろう。
唯一の懸案は、主力選手の故障が起きないかどうか、であるということ。青学は恐らく他大学よりも強度の高い練習を行っているのに加え、実力があれば1年生からでも起用する方針を貫いている。結果としてコンディションが整わない、ということも考えられるだけにそれがどうでるか。

『パワフルプレイヤー』

岸本大紀
1年生にして2区を経験したスーパーエース。前回7区で区間賞を獲得し、圧巻の強さを見せつけた。仙骨の疲労骨折からの回復具合などが気になるが、コンディションが万全であれば間違いなく近藤幸太郎くんと並ぶエースとして期待が持てる。青学の場合はエース格の故障による自滅が一番の敗因だけに、果たして。

順天堂大学

前回大会では2位の順天堂は勢いそのままに関東インカレでも大活躍。三浦くん・伊豫田くん・四釜くんと活躍が期待される選手たちが相次いで結果を出したのは大きな収穫と言えるだろう。

やっぱりエースは三浦龍司

今シーズンも三浦龍司くんがエースなのに変わりはない。彼が居るのといないのとでは、チームとしてもやはり異なってくる。それだけスペシャルなランナーは今年世界陸上でも大きな活躍が期待される。オリンピックで入賞したのを勢いに、どれだけオレゴンでかませるかに期待だ。

『パワフルプレイヤー』

伊豫田達弥
チームとしてのエース、絶対的大黒柱は間違いなく三浦くんだ。だが、ゲームチェンジャーの役割を担えるのは間違いなく伊豫田くんを置いて他に居ない。今年の関東インカレでは1部10000メートルで優勝も達成。「順天堂もう一人のエース」の走りに期待だ。

駒澤大学

選手層の薄さと、大会前のコンディション不良などが相まった98回では3位。しかし、3区以降での失速がありながらも何とか踏ん張れたのはやはり地力があるから。インカレでは中々スピードランナーたちが結果を残せずに苦しんだが、スタミナという課題は克服しつつある。

ハーフマラソン勢の躍進が目立つ

関東インカレでは10000メートルで篠原くんが8位に入るという結果を残すも、それ以外が奮わず。5000メートルでも注目された佐藤圭汰くんが欠場となった。その一方でハーフマラソンでは花尾くん・山野くん・円くんが結果を残し、面目を保った。
エース格ともなっている唐澤くん、世界陸上を逃したとはいえ実力のある田澤くん、故障からの回復が気になる鈴木くんらが欠場しても関東インカレで中間層の強化や下級生の育成というのが試せたのはプラスか。

『パワフルプレイヤー』

山野力
同学年の田澤くんに変わり、新たにキャプテンとなった今シーズンは前回9区でも好走。実業団ハーフマラソン大会では駒澤大学の先輩にもあたる村山謙太選手の1時間00分50秒の記録を更新する1時間00分40秒で大学生記録を更新。ラストシーズンの好走に期待がかかる。

東洋大学

昨年は長距離部門での得点が0だった東洋は、全日本大学駅伝でのシード権を逃すなど酒井監督にとっても苦しい状況にあったに違いない。しかしながら、10区の清野くんの好走などもあり結果として駒澤大学に肉薄する4位入賞と鉄紺の真価を見せつけた。

前回の箱根経験者が大躍進

関東インカレでは箱根駅伝で活躍した選手たちが大活躍。児玉くん・九嶋くん・松山くん・梅崎くんとチームの中核を担う選手たちの活躍と併せ、これまでエントリーや出場を期待されている及川くんも1500で4位入賞と健闘。
裏を返すと中間層がどうなっているのかは分からないが、それは6月19日に答えが出る、ということなのだろう。

『パワフルプレイヤー』

梅崎蓮
前回、スーパールーキーと呼ばれた石田洸介くんを差し置き箱根駅伝でも走った未来のエース格はハーフマラソンで見事に2位入賞を果たした。東洋大学は伝統的にエース育成が非常に長けていて、現在ではその役目を松山くんが担っている。かつて青学を往路で制した時の相澤・山本両選手がエースだった時代のような、そんなスーパーエースに二人がなってほしいものだ。

東京国際大学

「今年は優勝を狙える」と以前にTwitterのスペースで松村コーチが言っていたがそれも現実的になるか。確実に選手たちの育成が進んでいることが分かる。最高タイの5位から優勝へと進むには、特殊区間と中間層の強化がかかっているだけに夏から秋に向けての記録会も楽しみになる。

エースの復帰と5000の入賞

なんと言っても「もう一人のエース」丹所くんの復帰は重要なニュース。しかも、きっちりと入賞してくる部分に強さがあった。また5000メートルでは山谷くんと白井くんが見事に入賞。
ヴィンセントくんが欠場してもハーフマラソンではムセンビくんが6位入賞と奮闘。本気で優勝を狙うためには、夏から秋にかけて更なる強化は不可欠となる。

『パワフルプレイヤー』

丹所健
前回大会で3区区間賞を獲得した東京国際大学のエース。しかし、太田くんの好走があったとはいえもう少し青学を突き放したかったのが本音だろう。大会後は故障もあったようだが、彼の復帰は間違いなく箱根駅伝優勝を目指すには欠かせないピースであることに間違いはない。

パート2に続くぜ。

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