P6027056_のコピー

初投稿!東大阪の長屋空き家を改修した話 その3

私たちは空き家の大掃除を済ませ、実測を行いました。建物自体を何に回収するのか、どういった場所にするのかは地域の方とコミュニケーションを取りながら検討していました。
活動資金ももちろん必要になってきてここからは中々、設計課題では触れない領域に入り込んでいきます。最近の設計課題ではお金の取り方、回り方などもデザインするような教育も増えてきているみたいです。果たしてそれは必要なことなのかどうかは一概には言えませんけど、つまり建築家の領域も広がりつつあるから先生陣も教えるんだろうなと捉えることも出来ます。

東大阪市地域まちづくり活動助成金制度

活動資金を得るために東大阪市が定める助成金制度を利用することになりました。活動助成金制度には2種類あります。まちづくりファンド調査研究部門とまちづくりファンド部門です。まちづくりファンド調査研究部門はその名の通り、調査研究するために助成するものです。これはソフトに関するもの。ハードの助成金を得るためには調査研究の段階を踏んでいないと助成してくれません。調査研究部門では改修するためにはどういった場所にするのか明白化する必要があって、地域の方にも理解してもらう事を目的として使い方の調査研究をプレオープンを通して実施しました。

3度のプレオープン 1回目「長瀬今昔写真展」

使い方を模索するため、長屋を町に開放するとどれだけの人が集まるのか調査するために3度、プレオープンしました。1回目は「長瀬今昔写真展」を開催しました。近畿大学のある場所、長屋のある場所は長瀬と言われる場所で昔の町の写真を展示することで昔から住んでる住民に懐かしんでもらおうと企画しました。そこで昔の長瀬はどんな場所だったのか私たちに教えてもらうような会にしました。そうするとここの場所は昔、〇〇屋さんだったとかあそこは昔のまま何も変わってないとか多くの事がわかりました。

場所を知るということ

設計課題においても云えることなのだが、計画地の情報は少なからず知っておかなければいけないと思っている。井戸端会議に出席して何も知らない人が横に座るのと、少しでもこの町の事を知っている人の方が接してくれる確率は高まるし、それでまた何かを知れるきっかけにもなる。

長瀬川

長屋の近くに流れる長瀬川も昔は水が汚染されていて生物なんてとても生きれる川ではなかったのに、平成15年から水辺の環境を整備しようと動き始めたのです。今では生物、魚が生息出来るまでになり、春になると桜並木が何本も育ち、綺麗な遊歩道になります。

活動が縁を結び平成18年には農林水産省が定める疎水百選にも選定されています。

去年、近畿大学の門を入ってすぐのところの池に生息していたコイたちは工事に伴い長瀬川に放たれたそうです。

to be continued...


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?