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定額!使い放題!な介護サービス?

介護サービスって色々あります。

小規模多機能型居宅介護、に詳しい人いますか??


ぼくは「小規模多機能」について、教科書に載っているような内容くらいは知ってますし、授業でも話をしています。

んが!
実態については、イメージが沸かない、、、

”在宅生活”をする人を”地域密着”で支えるサービスである。
・おうちに介護職が訪問して介助してくれる。
・たまには事業所に通って食事をしたり、交流することもできる。
・おうちの人が不在の際には、事業所に宿泊することもできる。

なんでもあり!!

だけど、疑問も、、、

・好きなときに好きなように、それぞれのサービスを利用できるの??
・事業所のスタッフは、そんなに臨機応変に対応できるの?


こんな時!
そうだ!カイスペ(kaigo leaders SPACE)があった!

オンラインコミュニティで日ごろから、色々助けてもらっています。

ってことで、小規模多機能で務めている人や関わっている人
いないかな~、と改めて参加者の自己紹介文を見てみると、、、


あら?結構いるやん!!

となれば早速、、、座談会開催~!!

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介護職、看護師、管理者など実際に勤務している(していた)人
興味がある人が集まり色々話しましたが、面白すぎた!

小規模多機能を考えることは、
柔軟な介護を考えること

につながると思ったので、ぜひシェアさせていただきたいと思います。


まず仕組みについて整理します。

■【小規模多機能型居宅介護サービスの特徴】
・平成18年スタート
1980年代に各所にできてきた「宅老所」という、地域の普通の暮らしから離れた「管理型の介護」ではない形の「普通の暮らしを支え合う仕組み」を、厚労省が制度化したものとしてスタートしている。

・地域密着型サービスなので、自分の住所のある地域の事業所でのみ利用できる。
利用の登録ができるのは、29人まで。
・包括料金…1ヶ月あたりの定額制


【サービス内容】

訪問・通い・宿泊を、本人や家族の状態に合わせて使い分けることができる。
・各サービスには定員がある。
通い:18人 宿泊:9人 訪問は一人18時間(ひと月)
これを29人でシェアする「シェアリングサービス」。

「泊まりたいけど、●●さんち、娘さんが出かけてるのか、
じゃあ、うちは来週でいいや」
みたいな、”お互い様”をしながらサービスをシェアしているようです。 

定額で使い放題!!のシェアリングサービス!


ほほう~、そういうことか!

利用者目線では、とても便利!
と思うけど、泊まる部屋がなければ泊まれないし、
通う定員がいっぱいなら通えない日もある。

とはいえ、柔軟に対応してもらえる仕組みであることは間違いない。

では、「柔軟なこと」がどんな風になってるのか
利用者目線、事業者目線で見てみましょう。

■利用者目線
・急に法事でしばらく出かけないと、、、その間泊めてもらえないかな?
・通いに行こうと思ったけど調子悪い。少し様子見に来て欲しい。
・ちょっと掃除して欲しいんだけど、近いうちに来てもらえないかな?
・お風呂入りに行こうと思うんだけど、明日って空いてるかな?

みたいな、割と”融通を利かせて欲しい”要望に対応してもらえる仕組みではあるようです。

ただ、シェアリングサービスなので、
・他の方の予定が入っていないか
・事業所の人員の体制が問題ないのか

といった事情も考慮されるけど、

訪問、デイサービス(通うサービス)、ショートステイ(泊り)
などをそれぞれの事業所にバラバラに頼んでいる場合よりは、
一か所で全部やってくれるなら、融通は利きやすいでしょう。

この「融通が利く」、
は利用者や家族にとっては大きなポイントかもしれませんね。

■事業者目線
・退院してくるけど、どんな様子になるかわからない。とりあえず今月は全部「宿泊」にしてもらって、安心安全のために様子を観ていこうか。
・宿泊が多い方を少しずつ自宅で過ごしてもらいながら、訪問の頻度を多めにしていき、慣れてくれば訪問の頻度を少なくしていくような、「在宅復帰」の支援も柔軟に取れる。
・利用者さんちに他の利用者さんも連れて行って、そこで利用者さん同士で過ごしてもらって、その間に違う人の訪問に行こう。
・地域との関係性も作っておけば、地域の飲食店で店員さんに食事中の見守りを頼むこともできる。

もはや、地域の方にまで見守りを頼んでしまう(笑)!

訪問、通い、宿泊という3つのサービスを
自由自在に使える。


たしかにこんなことができるのは「小規模多機能」のみ!!

利用者さんの生活をアセスメント(観察し課題を分析すること)するうえで、これほど優れたサービスはない。


あまりに柔軟で、
・地域のお店に見守りをしてもらう
・利用者さんに利用者を探してもらう
・利用者さんちで鍋を数名の利用者で楽しんでもらってる間に他の訪問に行く

など”なんでもあり”エピソードも色々出てきました。

一方で、柔軟なはずですが、
・訪問18時間きっかりしか受け付けない
・予定通りにしか運用しない

ような事業所もある、むしろそちらの方が多い?

それは、柔軟になればなるほど、
対応する職員や事業所が大変だからです。



どうやって業務のマネジメントをしていくのか。
職員のスキルを上げるのか、やる気を喚起するのか。

とりわけ、3つのサービスをするには様々な知識やスキルも必要。
マルチプレイヤーでないと難しい側面もあります。

送迎もあるので車の運転、お風呂介助などの身体介助もニーズがあります。
(もちろん、できない部分は誰かが補ってくれるけど)


このあたりの詳細は、次回の座談会で深堀りさせていただこうと思います。


小規模多機能の柔軟さは、介護の柔軟さを具現化できる
可能性があると感じまして、ぜひ小規模多機能の仕事を近いうちにやってみたい!!

と思いました。

あれこれ手を出しすぎて休みがなくなりつつあるので、
ちょいと身辺を整理しないとですが(笑)



#私の仕事

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