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孤独死バンザイ!?

孤独死、、、どんなイメージですか?

うちの母親は、孤独死を望んでいると言っています(笑)

「離れて住んでるけど、あんたらがいると思うだけで別に寂しいわけでもないしな。死ぬときは勝手に死ぬくらいでええわ。」

ふむむ、、、
息子としては複雑な気持ちになるわ。。

まあ、お父さんもいるし寂しくないなら
いいのかな、、、


愛する人、家族とか、
大切な人との絆が必要っていう意味では、

一人だとさみしいかもしれません。


しかし残念なことに、、、

家族だからといって、
一緒にいて”幸せではない場合”もある。



こういう話をする時、決まって
家族=かけがえのない存在、愛すべきもの、守るべきもの

が基本のベースになる。


その「大前提」通りの家族ばかりではない、、、


遠くの親戚(家族)より、近くの友人

とは、よく言ったもので。


おひとり様や、離婚する人も増えている中、
「家族が社会のベースであり、一番大切にされるべき場所」

という大前提そのものが、揺らいでいるのかもしれない。


おもしろい本を読んだ。

「在宅ひとり死のススメ」
上野千鶴子さん



本著のなかで、同居している高齢者、独居(ひとり暮らし)高齢者
どちらが生活に満足していたり、悩みが少ないかというデータがあった。

調査対象が住宅街に住む人のようなので、貧困層は入ってないけど、
かなり参考になるものかとは思った。

その結果は、、、

独居の方が満足していて、悩みも少ない!!


うちの母親も以前から、

「孤独死って、さも悲しい悲劇みたいに言うやん?でも私は最高の死に方やと思うんやわ。私は孤独死でええな。孤独死するわ!」

って言うてはります(笑)。

そのとき、咄嗟に返した言葉は、
「発見した人が困るからやめといてや!」


あとでハッとした!!

困るのは、おかん自身ではない!!
残される周りの人か!!



つまり、おかん自身がいいのなら、
本人の納得がいく死に方なのであれば、尊重すべきなのか?!


人間はひとりでは生きていけない。

しかし、だからといって、
ストレスになる人間関係は増やしたくない。

そりゃそうだ。


認知症の人にしても、同居して、
「なんでそんなとこに、おしっこするの!」
「なんで、そんなこともできないの!」

とガミガミ言われたら、辛い気持ちになり
一層生活しづらくなる。

これは家族が悪いのではなく、
家族でなんとかしないと!ご近所に迷惑かけないように!

というプレッシャーがあるから。

ならば、、、
離れてみる。

勇気がいりますけど、それも必要なことかもしれません。


でも、どうやって?


そうだ、介護保険がある!!


介護保険制度は、「家族がみるべき」とされていた介護を、
「社会でみるもの」にする制度。

地域包括ケア、地域密着サービス
といった、在宅生活を続けられるためのサービスも存在する。


制度を知って、使えるものは活用して、
「家族でなんとかしなきゃ」の呪縛から解かれて、

他人の力もお借りして、介護に向き合っていけばと思います。


介護保険のおかげで、在宅看取りも可能になった


という言葉が「在宅ひとり死のススメ」にも出てきましたが、
制度を使えれば、在宅での生活を続けることもできます。


もちろん、施設などがいいという人はそれもいいでしょう。

在宅で死にたいという人が8割もいるのに、
9割近くが病院などで最期を迎えている。

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在宅での最期も、制度としてできるので、選択肢として知っておいてもいいのではないかと思います。


高齢者の引きこもり、孤立化

などと言われたりもしますが、本人は案外ストレスなく過ごしているかもしれません。


本人の納得感がどうなのか。

偏った目で見ないで、よく観ないといけないのかな、
と思いました。


さて、自分ならどうか?

ぼくは在宅でひとり暮らしがいいかな。
基本的に「ひとり」が好きなんです。


自宅で、定期巡回の訪問介護でケアしてもらいながら、
たぶん可愛い人もいるだろうから、時々癒されて、、、

やっぱり、女性を見て癒されたい気持ちはあるな(笑)

そして病気などは訪問看護に時々みてもらって、、、


死ぬ瞬間は、ひとりでもいい。


静かに逝きたいかも。



でも息子には会いたいかもな、、、

これまで看取らせていただいた方にも、
不思議と家族に会えてから、スっと逝かれる方もいらっしゃった。



みなさんは、どうですか?

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