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登校拒否の息子が診断された適応障害とは

息子は小学校1年生の時に、学校や先生が怖くなり、登校することができなくなりました。

感覚過敏がひどくなり、日常生活に支障が出始めたので児童精神科を受診すると「適応障害」と診断されました。

息子が診断された「適応障害」について詳しくご紹介します。



登校拒否の息子が診断された適応障害とは

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。
たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。
引用;厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html


息子が適応障害になったきっかけ

先程の引用で、「適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ…」とあります。

息子がつらく耐えがたく感じた特定の状況や出来事は、1年生の時の担任の指導でした。

忘れ物や授業準備が遅いと連帯責任として「授業をしません」と言われたり、給食の完食は強要しませんと言っていたのに残すと「なんで全部食べないの?」と叱られたり…。

息子にとって学校はこわいところだと脳にインプットされていまいました。

先生に叱られないように、失敗しないように、自分のせいでみんなが叱られないようにと、学校では常に不安と緊張の状態で、あらゆる刺激に敏感になってしまいました。


適応障害と診断された息子の症状

先程の引用で、「気分や行動面に症状が現れるものです」とあります。

息子に現れた症状は、感覚過敏と自傷行為でした。

聴覚過敏
・ランドセルのきしむ音が嫌で背負いたがらない
・ゴムやビニール製品のこすれる音が嫌で靴を履くことが困難
・字を書く時の音が苦手でノートを破る

・床のきしむ音が嫌でイライラして地団駄踏む

その他にも、触覚過敏で靴下や制服のタグや縫い目が気になったり、「肌触りがチクチクする」と着られる服やズボンが限られるようになりました。

自傷行為
・床に頭を打ち付ける
・腕を噛む
・足を叩く
・体をひっかく

不安や緊張状態からあらゆる刺激に敏感になり、イライラすることが増えました。

夜になると「明日学校に行くのが嫌だ」と泣くようにもなりました。

イライラしたり不安になったりする気持ちを自分で落ち着けることができず、自傷行為で自分の感情をごまかそうとするので、見ていてとてもつらかったです。


初めて児童精神科を受診した時の話はこちらです↓↓



適応障害と診断された息子の治療方法

ツムラ83抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)という漢方薬を処方されました。

この漢方薬は、イライラや不安を減らし、気持ちを穏やかにする作用があるそうです。

初めて漢方薬を飲む息子は、漢方薬の独特な味と匂いに苦戦しましたが、牛乳とチョコレートで乗り切ることができました。


漢方薬を10日間飲み続けた効果についてはこちらです↓↓



まとめ;適応障害と診断されてよかったこともある

息子の心がつらい状況になってしまったのは全然よくありませんが、「適応障害」と診断されてよかったなと思うこともあります。

例えば、
・登校拒否を受け入れる決心がついた
・息子の発達障害に気付いた
・学校に要望を言いやすくなった

「学校に行きたくない」と泣く息子を見て、「あぁそんなにつらいのか」とは思いましたが、心のどこかで「でも、もう少し頑張れるんじゃ…」と期待する気持ちも正直ありました。

甘えなのかな、わがままなのかな、という気持ちを捨てきれていなかったので、児童精神科の医師に「適応障害」と言われて「そうだ!無理なものは無理!」とスッキリした気持ちになりました。

その後、療育センターで自閉症スペクトラムと診断がつくのですが、息子がつらいと思うことや困っていることを学校にも伝えやすくなりました。


学校生活での困りごとはこちらで紹介しています↓↓


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