恋愛短歌


ミラノ風ドリアの前で喜んだわたしはあなたの二番手のまま


クリスマス写真見返すぼんやりのわたしを急かすロビーの門松


真剣なあなたの顔が好きだから答え教えぬ間違い探し


直接に好きとあなたに言えなくて口ずさむのは愛のバラッド


冬だからあなたを愛しく思うならずっと終わらぬ季節を願う


いつもよりちょっとヒールが高いでしょ側であなたの鼻を見たいの


午前2時重い瞼を擦るのはあなたの声を聞いてたいから


「なんでだかロックが好き」と苦笑う君の瞳に知らない女


わけもなくひとり見つめるブルーライトほんとは君の連絡待ちで


乾いてる手のひらじっと見つめては思い出してる節くれの指


慣れている官能的な舌使い切なさ混じる秋の夕暮れ


幸せを固めたハートのイヤリング君がいないと燃えないゴミだ



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