恋愛短歌2
「唇が柔らかいね」と笑う君過去の女にやきもちやいた
手洗いを忘れてかけた洗濯機下着に残る苦い思い出
赤リップあなたのためにつけたのに気づけばすべて舐め取られてる
「ごめんなさいそんなつもりじゃなかった」と謝る男は全員同じ
ファン1号ちょっとねじれた襟足を見つめてたいから後ろを歩く
片付いた部屋を見てると落ち着かないわたしの心はぐちゃぐちゃなのに
口元が見えぬ時世の赤リップ誰のためってあなたのためよ
君と会う日常さえも嬉しくて全部記念日にしてしまいたい
「明日には会える」と彼氏に言う割にわたしの方がうずうずしてる
肩こりの身体必死に折り曲げて背中剃るのは今晩のため
マフラーを巻いて歩いた高円寺あなたもちょっと夢追い人だ
顔じゃなく中身で射止めたはずなのにメイク褒めてとわがままわたし
電車内混んでいるからバレないよ抱きつく君に愛しさ募る
耳元で「好き」と囁く技なんてどこで覚えて誰に使ったの
「パサパサのお菓子は嫌い」そうなのかバレンタインはチョコに決定
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