わくわく亀戸散歩（おまけ:びくびくバイト面接）
バイトの面接に行ってきた。
わたしは公務員試験のために去年の12月末でバイトを辞めたので、今深刻にお金がない。お金がないのに飲みに行くからさらにお金がない、、、（自分のせい）ということを前のバイト先の後輩ちゃんに愚痴っていたら、わたしの今のバイト先オススメですよと紹介してくれた。それがほんの1週間前の話である。しかし後輩ちゃんの対応があまりにスピーディーすぎた。社員に話を通してくれ、面接の日時が決まり、あれよあれよという間にわたしは採用になってしまった。色々と速すぎてついていけてない。4ヶ月、社会的活動していなかったのよわたし。チョットマッテヨ。
まあバイトの面接は話のつかみみたいなものよ（は？）。今日はバイトの面接ついでに、亀戸らへんをちょっと歩くのが楽しみだったのさ。
わたしも、何も理由なく亀戸らへんのバイトの面接を受けたわけじゃない。実はわたし、4歳頃まで亀戸に住んでいたのである。まあ4歳なんてほとんど何も覚えていないに等しいから、亀戸への愛着はそんなにないんだけど。でも、なんか縁みたいなものがあるのかなぁと思っちゃったわけだ。
住んでいたのは亀戸の5丁目らへん。なぜほとんど亀戸のことを覚えていないのに丁目がちゃんとわかるのかというと、それは「ごちょこ」のおかげだ。「ごちょこ」とは、「亀戸5丁目公園」の略で、地元の子どもの間ではそう呼ばれていた。わたしには姉がいるので、ちょっと年上の小学生の会話も聞いていたのだ。この辺の子どもは、みんな「ごちょこ」で遊んでいた。姉の友だちの「コーキくん」とか「サクラコちゃん」とか「リサちゃん」のことは覚えている。
せっかくなので「ごちょこ」までやってきた。正直、景色をみても懐かしさとかはない。ぶっちゃけ何も覚えていない。公園には滑り台とぶらんこと砂場と、多すぎるくらいのベンチがあった。写真を姉に見せたら、「知らない遊具がある」と言われた。それほど面積は広くなくて、ちょっとサッカーに熱中しようもんなら、すぐ外に飛び出してしまいそうなくらいの大きさだった。公園はがらんとしており、日向ぼっこをしているおじいさん、営業らしきお兄さん、おにぎりを頬張る警備のおじさん、わたししかいなかった。肝心の子どもはどこにいるのかというと、隣の小学校にいた。「ごちょこ」の隣には小学校があり、教室の窓からびっくりするくらい子どもの声が聞こえてきていた。引っ越さなかったら、わたしもその小学校に通う予定だったはず。公園に子どもがいないのに子どもの声が聞こえるという状況が面白くて、しばらくぼけーっとベンチに座って子どもの声を聞いていた。
わたしが座っていたベンチである。ベンチにも大人子どもの区別があるらしい。面白かったので写真を撮った。
今日はバイトの面接があったから、気持ちかっちりした服装だった。このとんがりコーンみたいな先っぽが細い靴が厄介なのだ。暫く歩くと100%足が痛くなる。人目がないのをいいことに靴を脱いで、足を揉みほぐした。
少し「ごちょこ」から離れたところに、亀戸水神という神社がある。この神社のことはぼんやりと覚えている。節分の日、空からチョコやラムネが降ってくるのだ。この神社で合ってるよな、、、？
多分、チョコやラムネが降ってくる神社はこの神社で合っている。このやぐらに人がのぼって、そこからチョコやラムネの雨を降らせてくれたのだろう。
亀戸水神では、昔と同じように今でも祭りが盛んらしい。掲示板に今後の祭りが貼り出されていた。行きたいな、でも6月4日は公務員試験があったような、、、帰りに寄り道してちょっと見てみようかな。そうしたらまたnoteに書こう。
またぶらぶらと歩いていたら、八百屋さんがあった。「おかあさーん！タマネギが欲しいんだけど！」と自転車を押しながらおじいちゃんが叫んだら、お店の人がささっと出てきて「いつもありがとうねー」なんて言っててさ。ちょっと狭めの店内にはたくさんの人がいて、そこからいろんな会話が聞こえてきた。最近、カメイドクロックっていうハコのショッピングセンターができたのに、こういう商店に通う人がたくさんいるのが素敵。
店内に「世界一周の旅」のポスターが貼ってあって笑ってしまった。居酒屋に行く人ならわかってくれると思うが、「世界一周の旅」のポスターは居酒屋のトイレに貼られている。わたしは飲み会のトイレ時に、「世界一周の旅」の文字が読めたらまだ飲める、読めなくなってきたらもう飲めない、と判断の指標にしている。大抵意味を成さずにしっかり酔っ払っているが。
こんな電器屋さんも初めて見た！今、令和だよ。店の見た目はちょっと前の時代なのに、令和のものが売られているのがアンバランスで、すごく好きだ。店主の手書きらしき、「災害に備えて ポータブル電源とソーラパネルセット」の文字が可愛い。多分「ソーラー」パネルだ。あまりにも入りにくすぎて入れなかった。
可愛らしいもんじゃ焼き屋さん。たあとるって絶対亀戸だからじゃん。安直なネーミングに笑いが出た。準備中だったから入れなかった、残念。ていうか、1人でもんじゃ焼きに行く人っているのか？
商店街あるある、駐輪禁止なのに自転車が停まりまくっている。でも、人間の営みを感じられてわたしは好き。車が通りにくくなるからダメなんだけどね。
これも人間の営みを感じられるやつ。商店と商店の隙間に無造作に押し込まれたダンボール。見た目は全然綺麗じゃないけど、こういうのが堪らなく好きなんだよなあ。まさに今ここで人が生きているんだってわかるからさ。
亀戸は外国人が多い。この店には中国の商品がたくさん売られていたし、
こちらはタイやベトナム系の店。偶然写真に映り込んでしまったが、「ひったくり 防ぐのはあなたの 心がけ」の標語がものすごく気になる。
このお花屋さんのことは覚えている。説明するのが難しいんだけど、三方を道に囲まれて建っているのが他の店と違う気がして、すごく印象に残っていた。わたしは虫がものすごく苦手なのと、色んな匂いに敏感なのでお花屋さんは苦手。でも遠くから見ると、お花屋さんの佇まいって群抜けで華やかだ。お花屋さんには、数えきれないほどの色彩が詰まっている。お花屋さんは苦手だけど、素敵だと思う。
素敵な路地を見つけた。路地の楽しさを教えてくれたのは彼氏。付き合う前、「路地がすごく好きなんだよ」と言いながら狭い道にわたしを引っ張っていってくれた。路地の楽しさを知ってからは、1人で歩いている時もふらっと路地に入ってしまう。たまに猫なんか出てくるとものすごくテンションが上がる。谷中もまた散歩したいな〜。
これはなんか好きだと思ったから思わず写真を撮ってしまった。この良さを言葉で表すと、どうしたって陳腐なものになる気がするから、言葉で表さない。あはれだよ、あはれ。
とか思っていたら、突如「HEAVEN」が現れた。ヘブンってこんなところにあったのか。どうやらフィリピンパブらしい。この辺り、ちょいちょいフィリピンパブがある。
こんなのもあった。気になりすぎて、いつ行こうかなと思っている。多分、「ニューハーフ ショーパブ 笑いの大学」だけじゃ何も面白くなかったし目に留まらなかったんだけど、上の日本的な絵の看板のせいで面白くなっている。一体どんないでたちの人が接客してくれるのだろうか。
こんな感じでぶらぶら歩いていたら亀戸駅に着いた。最後にちょっと雑談をしよう。ずっと雑談みたいなものだけど。
明らかに閉店したいてたちの、「メンフィス珈琲」。平井で見つけた。メンフィスって知ってる？
メンフィスとはこれだ。エジプト古王国時代の都である。古王国時代にはピラミッドが盛んに建設されて、ご存じクフ王のピラミッドもこの時代にできている。メンフィスはアメリカにもあるが、それもこのエジプト古王国のメンフィスが由来だ。
こういうさ、何でその名前にしたんだよっていう喫茶店見つけるの楽しいからオススメ。そういえば、どこかで「ミナレット」っていう名前の喫茶店を見たことがある。ミナレットは何か知ってる？
こういう、モスクとかのイスラーム建築に建っている尖塔がミナレットだ。イスラーム建築は良いぞ！わたしは世界史の資料集でイスラーム建築に魅せられて、モスクの写真集を買った。Amazonにレビューもしたかもしれない。
何で喫茶店の名前、ミナレットにしたんだろう？と思ったけど、コーヒーはイスラームと関係が深かったような気がする。
ほら！コーヒーはイスラームと非常に馴染みがあったんだ。何となくコーヒーはイギリスのコーヒーハウスのイメージが強いけど、イスラームで親しまれていたなら納得。そう考えると「ミナレット」の店主、教養めちゃくちゃあるな。
平井で見つけた「メンフィス」は閉店していたけど、Googleで探したら「メンフィス」に行った方のブログが見つかった。こんな感じだったのか〜って思いを馳せてみる。この方は「メンフィス」が特にお気に入りの喫茶店だったみたいで、「メンフィス」の閉店を惜しむブログも挙げていた。喫茶店についてのブログがすごく素敵で一気見してしまった。ブログの更新は10年前に止まっているけれど、是非見てみてほしい。
また散歩したらこうしてだらだらっと文章にしてみようと思います！今週末は北千住に行こう。大学生のうちに、総武線、中央線沿線は歩きまくりたいな〜。
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