景色000 北見点描

 北海道北見市。オホーツク総合振興局管内の中核都市にして、唯一の10万人都市。内陸の山地である留辺蘂から、オホーツク海に面した常呂までを含む長大な領域。北海道内には179の市町村がありますが、その中で人口10万人を超えているのは9市(多分)。そのうちの一つが北見市です。以前住んでいた網走市の人口を考えると、実に3倍ほどの差があり、その差は生活の利便性にも大きく影響してきます。
 TVのCMやSNSでよく見かける全国チェーン店が次々と出店しており、”ただ暮らすだけ”なら本当に何の不便もない街になりつつあります(降雪や寒さについてはシカト)。交通利便性だけはどうにもなりませんが、それでもJRの特急列車はそれなりの本数が出ていますし、旭川紋別自動車道の延伸や帯広回りの高速道路で札幌まではずいぶん近くなりました。車で1時間弱走れば女満別空港から新千歳や羽田を経由して日本全国に旅立てます。「サテライトオフィス」や「リモートワーク」という言葉が一般的になったここ数年ですが、北見には以前からそのような気運があったとも言われています。市役所の「ワンストップ窓口化」も早くから導入が検討されており、このほど実現したとのことです。

 そういうわけで、「実は結構ちょうどいい街なのでは……?」と思っています。焼肉・玉ねぎ・カーリング(いいリズム感です)、だけではない北見市について、気が向いたときにぽつらぽつらと書くかもしれません。今後しばらくはこの街に住むのだろうという予感だけはあるので。