【MVV】100年に向けて、自社を再定義しました【Maedasenko MVV+C】
私たち前田染工は、2023年7月に新たなMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定しました。
風呂敷の染加工を請ける工場として1961年に京都で創業した前田染工は、今や和雑貨メーカーとして全国にお土産やキャラクターグッズを供給する会社に変貌しています。(もちろん染工場としての機能はあります)
今の前田染工に合う、より良い会社を目指していけるMVVが策定できたと確信しています。
Maedasenko MVV+C
Mission, Vision, Valueに加え、行動指針的な位置付けでColorを設定しています。
通常はクレドというものになるようですが、彩りを大事にしてきた前田染工にとってはColor(文化)という言葉が合っている気がします。
Mission
心を彩るモノづくり
私たちは、製品を通じて全ての関係者の心に彩りを加え、生活に喜びをもたらすことを目指しています。
Vision
モノづくりの相棒
信頼されるパートナーが私たちのあるべき姿です。
私たちは、関係者同士で強固な関係を築き、顧客のアイデアを形にすることに全力を注いでいます。
なごみの世界の創造
私たちは、日常の中に喜びと安らぎを感じられるような世界観を創り出すことを目指しています。
Value
Challenging the Future
私たちは未来に挑戦し、革新的なアイデアを追求します。
Link to Happiness
私たちの仕事が全ての関係者の幸せにつながることを信じています。
We are Professional
私たちは品質や効率の追求、スキルや知識の向上、約束を守ることなど全ての業務をプロフェッショナルとして行います。
Color
Creative
私たちは常に新しい価値を生み出し、独自性と創造性を発揮します。
Respect
私たちは全ての関係者の想いや価値観に敬意をもって接します。
Agility
私たちは迅速に行動し、変化に対応する能力を持つことを重視します。
Fun
私たちは楽しみながら働き、ポジティブな雰囲気を醸成します。
Teamwork
私たちは協力し合い、一緒に成功を追求します。
Missionについて
前田染工の主力となっているお土産やキャラクターグッズなどは社会にとっての必需品ではなく、なくても困らないけどあったらちょっと嬉しいというものです。
私たちは「モノづくり」を生業としていますが、私たちの製品を買った人は製品自体を求めているのではなく、ちょっとしたハッピーを求めているのではないかと考えました。
製品が最終消費者に届くまでを見てみると、私たちの仕事はたくさんの人の「心」を豊かにしている(かもしれない)ことに気が付きました。
お土産としてもらった人
お土産として買った人
自分用に買った人
販売する人とその家族
卸しの人とその家族
メーカーの人とその家族
協力工場の人とその家族
社員とその家族
金融機関や士業
地域
自分自身
そして私たちが創業以来、染めの会社として大事にしてきた「彩り」という言葉は、生活に彩りを出すといった意味にも通じます。
「モノづくりでたくさんの人の心に彩りを加える」ということでできたフレーズが、「心を彩るモノづくり」です。
Visionについて
ビジョンが2つ設定されることは珍しいかもしれません。
前田染工はOEMと自社商品の2つの柱があり、考え方が違うのでそれぞれのビジョンを設定しました。
OEMのビジョンである「モノづくりの相棒」は、江戸時代に人を乗せる駕籠(かご)を吊るす棒を持つ前後の2人をイメージしています。
相棒は片方が欠けると駕籠を運ぶことが出来ず、二人の息が合えばより速く運ぶことが出来ます。
モノづくりもこれと似た部分があり、人の連携が上手くいかないと良い製品はできません。
前田染工と得意先
前田染工と仕入・加工先
担当者同士
など、関係する全ての人とうまく協調して行う必要があります。
また、雑貨という遊びゴコロが大事な業界でもあるので、仕事においてはドライな関係性は望みません。
社内外の関係者同士で真剣にモノづくりに向き合い、良い企画・商品を作っていくことを目指す言葉です。
自社商品のビジョンである「なごみの世界の創造」は、元々理念の一部として存在していた「和の世界の創造」という言葉を一部ひらがなに変更して踏襲しています。
うちの世界観はコレ!と決めるのは非常に難しく、時代によっても変わるので、「前田染工らしい世界観=なごみの世界」と捉え、クリエイティブな集団として自社らしい製品を世に送り出し続けることと定義しました。
前田染工らしさは常に問い続けるものであるとも考えます。
Valueについて
バリューは3つ設定しており、そのうちの2つは元々社内にあった言葉を踏襲しました。
ChallengeとWe are Professionalという言葉が元々存在しており、We are Professionalについてはそのまま採用しています。
Challengeという言葉については何に挑戦するのかということを考え、未来(Future)へ向かうことを明確にしたかったため、Challenging the Futureという言葉が生まれました。
「なんで前田染工で働くんだっけ?」ということをみんなで考えた際、お金のため、家族のため、自分のため、お客さんのため、成長のため、など様々な考えが出てきましたが、行きつく先は誰かの幸せであるということが分かりました。
「仕事が幸せにつながる」ことを表す言葉としてLink to Happinessという言葉が生まれました。
Colorについて
MVVに加え、MVVよりもさらに日々意識しやすい言葉として5つのカラーを設定しました。
行動指針≒クレド≒カラー≒社風
みたいな認識です。
Creative, Respect, Agility, Fun, Teamworkの5つの言葉は急に出てきた言葉ではなく、前田染工の中にずっと在ったけれども言語化されていなかったものです。
日々ミッションを意識するためにはどのような想いや行動を心がければ良いか?というテーマでブレインストーミングで意見を出し合い、抽出した言葉を前田染工らしく(以前から英単語な好きな会社)表しました。
頭文字を取るとCRAFTという和雑貨メーカーらしい言葉になるのもポイントです。
まとめ
ポッと出のMVVではなく、社内にあったカルチャーを言語化しつつ100年に向けて基礎の固まるMVVを策定できたと思います。
一人一人の個人的な理念と前田染工のMVVを照らし合わせたときに、価値観の合う部分が多いほど力が発揮できるんじゃないでしょうか。
目標・目的を達成する過程も楽しんでいければ良いですね!
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