子供の”そば”ビジネスからみるマーケティング
かなり久しぶりの更新で、なぜか緊張している前田です。
以前のブログでもよく書いていた物語を紹介します。
とてもシンプルですが非常に重要な事。
物が売れないと悩んでいる方、是非一読を。
一郎と”そば”ビジネス
戦後のある日、小学生の一郎がそばを売りたいと言い出しました。戦争が終わり、街は復興し始めていましたが、まだまだ生活は大変な時期でした。一郎はそば作りが大好きで、自分の作ったそばをみんなに食べてもらいたかったのです。
一郎の父は、戦後の物資が不足している中で、そばを売るためには材料を集めるのが大変だと教えました。でも、一郎はどうしてもそばを売りたいと言い張ったので、父は手伝うことにしました。
父と一郎は簡単な事業計画を立て始めました。まず、配給の中から少しずつ集めたそば粉や材料の費用を計算し、次にどれくらいの値段でそばを売るかを決めました。一郎は最初、そば一杯を10円で売ろうと考えていました。
でも、そばを作っているときに、一郎はふと考えました。「このそばをもっと特別にする方法はないかな?」と。
そこで、一郎は父に相談し、そばに山菜や、時々手に入る新鮮な野菜を加えることにしました。これでそばがもっと魅力的になると考えたのです。
週末、一郎は家の前に小さな屋台を開きました。初めてのお客さんがやってきて、そばを見て「美味しそう!」と言いました。一郎はにっこり笑って、「10円です」と言いました。
お客さんはそばを食べて、「本当に美味しいね!」と言ってくれました。そして、10円の代わりに50円を払ってくれました。「これで他のお客さんにも特別なそばを作ってね」と言ってくれたのです。
一郎は嬉しくてたまりませんでした。他のお客さんも次々とやってきて、みんなそばを喜んで食べてくれました。一郎のそばはあっという間に売り切れました。
その日の終わりに、一郎は父に言いました。「お父さん、そばを売るって楽しいね。でも、お客さんに喜んでもらえるともっと嬉しいよね。」
父は笑って、「それが仕事のもっとも重要な事なんだよ、一郎。お客さんを喜ばせることが成功への鍵なんだ」と言いました。
まとめ
この物語の教訓は、お客さんの喜びを考えることがビジネスの成功に繋がるということです。戦後の厳しい時代でも、商品を特別にする工夫や、お客さんの期待を超えるサービスを提供することで、より多くの人に愛されるビジネスを作ることができるということなんです。この考えが原点になかればそのそも商売も成り立たないんじゃないかと思います。
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