頼ることが苦手な人に読んでほしい、ピンク色の眼鏡の外し方

人は、自分で自分に呪いをかける。
自分は〇〇だという原因から、主観の境界線で枠を作ってしまう。

ピンク色のレンズの眼鏡をかけている人は、
世界がピンク色に見える。

これはアドラーが提唱している認知論を指す有名な言葉だ。ピンク色の眼鏡をかけている人は世界がピンク色だと勘違いしている。同じように誰もが主観の色眼鏡をかけて生きている。

物事がうまく進んでいるときはいいかもしれない。
けれど、苦手意識から抜け出すのはなかなか難しい。呪いを解く方法は主観がつくった苦手眼鏡を外して、新しい眼鏡で上書き更新するしかない。

僕は、アドラー心理学をベースとしたコーチングを学び、実践している。認知論につながる紹介ができたらと思い、僕にとってのピンク色の苦手眼鏡だった『頼ることが苦手』について話そうと思う。

これまで僕は何事も100点満点を目指す完璧主義タイプで、仲間と一緒に進めたい物事も手放すタイミングを見失いがちだったり、最後まで一人でやってしまったり。できないと思われたくない見栄でなかなか人に頼めなかったり。本当はみんなと一緒に協創したいのに、後悔をすることが多かった。
エピソードを話すと長くなるので、今回は大切な視点だけ書こうと思う。


『助けてほしい』が生む、誰かの出番

頼りたいけど頼れない…。
そんな人に伝えたい苦手眼鏡の外し方がある。

それは、『助けてほしい』は誰かの出番になる。
という思考への変換だ。

『助けてほしい』の意思表示は、他者にとって価値を生むことを知っておくと楽になる。何も、弱みを見せるだけのものではない。
 
とはいえ、それでも人に助けを出せないでいる人は、頼るのではなく『相手の活躍の場を作る』と思って欲しい。

頼れないことで悩んでいるあなたは、きっと人一倍責任感が強くて結果にもコミットする想いも強いのだと思う。大丈夫、隠しているつもりでもあなたの想いは周りに溢れ出ている。なかには、その姿勢に勇気をもらい、いつでもいける!準備OK!!と言わんばかりに、鼻息を荒く、腕まくりをして待っている人がいるかもしれない。

そんな人をそのまま放置していいのだろうか。
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なかまになりたそうに腕まくりをしている 
なかまにしてあげますか?
 はい
▶いいえ

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気づいていないだけでこうしているのかもしれない。想像すると寂しいシーンだ。

『きっと普段から過不足なくコミュニケーションをとっているし、困ったときに助けてくれる関係性は作れているはずだよ!』

あなたにはそう言ってあげたいし、
自分の普段の取組みを丁寧に振り返ってみてほしい。

そして、出番を作るということは、相手の得意を生かすことでもある。だからこそ、お願いするときは相手がキラキラと輝くようなシーンを想像して、伝えられると良い。いざというとき『助けてほしい』と言えるように、日常から相手の得意を知ることも大切なことだ。相手の関心事に関心を持つための会話は毎日たくさんした方がいい。 役割やポジションでのやり取りから、『私』と『あなた』という関係性を作ることで協力し合う支援関係を生み、出番を作りやすい環境になっていく。

『得意を磨くこと』は、お互いの出番を作ること


頼るということは、誰かの力と時間を使って、一緒に課題を解決しないかというラブコールだ。ただ頼ればいいと言うわけではない。前述した通り、相手の貴重な力と時間を貰うことになる。ここで重要なのが対価として、得意を伸ばし、自分のドメイン(専門領域)を心得えておくこと。

ドラクエやポケモンのパーティが分かりやすい。
ボスを倒すためにはパーティの属性や特徴はなるべく被らないようにするものだ。ここはおれに任せろ!あとは任せたぜ!というシンプルな関係である。

どうだろう。こう考えると、相手の得意を知りたくなってこないだろうか。頼ることも前向きに捉えられないだろうか。

逆説的ではあるが、
相手の得意を知ることで「頼る」ことが上手くなる。そして、自分の得意を磨くことで「頼り合う関係」を自ら作ることができる。

頼ることが苦手というピンク色の眼鏡の外し方
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まとめ
・『助けてほしい』は誰かの出番になるという思考への変換
・出番をつくる関係は相手の関心や得意を知ることから始まる
・自分の得意を磨くこともお互いの出番をつくる


これらを考える過程に苦手眼鏡を外して新しい眼鏡で上書きするタイミングは隠れている。頼ることが苦手なあなたのピンク色の眼鏡を外すきっかけになったらとても嬉しく思います。


さぁ、あなたならどうする?
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なかまになりたそうに腕まくりをしている 
なかまにしてあげますか?
▶はい
 いいえ
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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