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クリエイティブ思考〜考える場所〜

中国北宋時代に政治家で詩人・文学者でもあった

欧陽脩(1007~1072)

という方がいました。

彼が良い考えが浮かぶ場所として


「三上」


を提唱しました。

馬上(ばじょう)

枕上(ちんじょう)

厠上(しじょう)

です。

馬にまたがっている時
床に入っている時
トイレにいる時

なるほど、集中できそうです。

この三上に共通するのは


「一人になれる」+「リラックスできる」


場であるように思います。


確かに、今でこそ馬にまたがることはなくなったものの、

自転車や車などがそれに該当するでしょう。

現代であっても同様の場所で何かしら新しいアイデアが出てくることも多いはず。


個人的には、欧陽脩の「三上」は欧陽脩のアイデアが出てくる場所であったので、個々人それぞれ自分のアイデアが出る場所を知っておくと良いと考えています。


私も自分自身のアイデアが出る場所というものがあります。

私の場合は

「三中」


です。

「人中」

「本中」

「夢中」

の3つになります。


「人中」誰かと話している最中によくアイデアにつながります。

あることについて話しをしながら頭の整理がなされていき、相手の一言がヒントとなり、新しい発想へと繋がることが多々あります。
事柄に合わせて様々な人と繋がれるように日頃から人の中にいる時間を意識して作るようにしています。


そして「本中」

読んで字の如く、書物を読んでいる時にアイデアが頻発に出てくることが多く、その時その時の意識している事柄が頭の片隅に置きながら様々な書籍に目を通すことでその打開策や新しいアイデアが思い浮かびやすいのです。
知識は知識として得るだけでなく、学んだことを何に活かすかについて考えることが大切です。
書籍は自分が知らないことを先人たちが簡単に咀嚼して教えていただけるツールです。

アイザック・ニュートンがロバート・フックに宛てた手紙にも引用されていましたが、

巨人の肩の上に乗っている矮人(わいじん)

と例えたように、

偉大な先人たちの知見を巨人に喩えて、現代に生きる自分たち(矮人)小さき者はそれらの積み重ねの上にいることを指しています。

本の活字を目で追うのではなく、絶えず自分ごととして自問自答しながら読み進めていくことで、その一文から新しいアイデアにつながるものが出てくるのです。


そして最後は「夢中」です。

これも、文字そのもので、

「夢の中」

でアイデアが出ること、そしてそれを留めておくことです。

私はよく寝ていて夢に様々なアイデアが出てきます。

起きた瞬間にノートに手を伸ばして消えゆくアイデアを必死に書き留めるのですが

このプロセスはとても好きで、良いアイデアが夢の中でつかめた日は、その日1日が違って見えるくらいです。


あなたにはあなたの場所があるはずです。

ぜひ自分にしかないアイデアのスイッチが入る場所を探していきましょう。

サポート大歓迎です。!!明日、明後日と 未来へ紡ぎます。