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靴相

靴にはその人が出る

そんなことを昔、上司に言われて靴を意識するようになったのは、かれこれ20年ほど前のこと。

靴の人相のようなものですから、私は

靴相

とよんでいます。


かかとの外側だけ斜めに擦り減っているビジネスマンを見かけると


頑張っているな

くたびれているな


が入り混じります。


営業当初はお金がなくて安い革靴を数ヶ月で履き潰すように歩き回っていました。


当時の上司に言われて客観的に自分の靴を見つめ直すと
くたびれ感が出ていると感じた時は、なかなか数字に直結していませんでした。

逆に、よく頑張っているよな〜と我ながら思える時は、成績につながっていました。


同じ靴底の減り方であってもそれを眺めた時の感じ方の違いの元は、どんな日々を重ねているかを自分が一番よくわかっているからだったと思います。


靴底のかかとの部分がすり減っていくと気づけば格子状の靴底面が見えてきてその区画の中に小石が挟まっていたりしました。

そんな風になるまで気づかない自分でいることが嬉しい時もあり
情けない時もありました。


今では、お気に入りの靴が一足。

どんな時も

春も夏も秋も冬もその靴を履いています。

広島で作られているこだわりの靴。

様々なタイプがありますが、一番気に入っているオーソドックスな黒の革靴。

一年半から二年くらい履くと、そろそろ次の靴が必要かな。。。と思って注文をしますが、毎回毎回同じ靴を注文します。

あまり着るものや履物をたくさんのバリエーションを揃えるというよりも、しっくりきたものを長く使い続けるのが好きな性分で、別の言い方をすれば「面倒くさがり屋」なわけです。


かといって、オシャレが嫌いなわけじゃなくて、好きなんですけれど、そこに時間や労力を割くことに使っていないだけです。


靴相 靴にはその人が出る


今の私の靴の履き方は

今の自分が出ているような気がします。



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