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2021年3月の記事一覧
[ビジネス小説]未来へのプレゼン 第39話 瓦解
前回のお話
経営会議室の扉を開けて入ってきた遠藤に驚いたのは吉田だけではなかった。
神宮寺まどかもその一人だ。
遠藤は、神宮寺と吉田に軽く会釈すると持参した資料を事務局に渡した。
事務局員は受け取るとすぐさま各役員に資料を配布していく。
「遠藤と申します。
現在、財務部に所属しており、今回MIYABE.COのプロジェクトに参画しております。
また、当方のミッションとして、財務・プロジ
[ビジネス小説]未来へのプレゼン 第38話 クロスロード
前回のお話し
「で、私にどうしろと?」
神宮寺まどかは吉田と会議室で向き合った。
「神宮寺さん、あなたは石渡専務の指示で丸山役員をはじめ、このプロジェクトに手を出されていますね。」
「・・・・。」
「私には神宮寺さんが好きでこのようなことをやっているようには思えないんです。
あなたは、その先に何を見ているんですか?
この会社での出世ですか?
お金ですか?」
「・・・。わかったようなこと
[ビジネス小説]未来へのプレゼン 第37話 紫煙
前回のお話し
慎吾は長野駅に降り立った。
長野駅のシンボリックな観光地と言えば善光寺。
その善光寺に負けず劣らずの存在感を示しているのが、荘厳な大樹に抱かれたような長野駅の善光寺口。
まだ肌寒い街に慎吾は身体を馴染ませるかのように歩いた。
巨大な駅は慎吾がしばらく歩いても後ろから覆い被さるように見守っている。
ぐるりと左から回り込むように大通りを歩んでいくと大きな道に出る。
しばらく
[ビジネス小説]未来へのプレゼン 第36話 スイッチ
前回のお話
火曜日の10:00をむかえた。
いつも通り、神宮寺に慎吾はMIYABE.COのプロジェクト進捗を行う。
会議室はメンバーたちも入り神宮寺への報告に同席した。
冒頭に神宮寺から今回の件について話が切り出された。
「皆さんもご存知の通り、丸山執行役員は自宅待機。
藤井は謹慎となっております。
このプロジェクトは大半が旧フロンティア陣営です。
私はこのプロジェクトメンバーによ