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今さらレビューシネマ「ゲーム」

●マイケル・ダグラス主演
●1997年公開
●監督 デビッド・フィンチャー



「アイデア一発で2時間見せ切る」

この一気通貫のアイデアを生み出す事が
いかに難しいか!

その難題をクリアし
見事「ゲーム」という器を用意し
主人公にあらゆる惨劇を見舞う
2時間をつくりあげた
この映画はあっぱれである。

そのタイトル通り、
人生で体験したことがないような事象が
主人公の身にふりかかるのだが、
すべては弟からの「ゲーム」という
バースデイプレゼント。

仕組み、
あるいは器、
この入れ物を開発して
あとはその中で2時間
何が起ころうが「ゲーム」という理由で
すべて成立できてしまう。

この器を思いついた時点で
この映画は勝ちではなかろうか。

もちろんフィンチャーならではの
クールでソリッドなルックが
アイデアをさらなる高みへ
具現化させているのは言うまでもない。

しかし、
マイケル・ダグラスおじさんに
次々と襲い掛かる悲劇、悲劇、悲劇。

あそこまで行くと
もう笑えてくる。

マイケル・ダグラスは
困り顔、喰らい顔がよく似合うのだ。

最後まで喰らいながら
怒っているのが素晴らしい。

怒っいる姿は元気な証拠とばかり、
観客を悲観的にさせることなく
ストーリーにドライヴを掛け続ける
すぐれた要素の一つになっている。

見事に惨劇の数々を受けて演じきった
リアクション芸人(今作はそう呼びたい!)
マイケル・ダグラスに拍手!

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