"Blessing Keeper" 0.8.8.1版 をリリース!これでほぼ完成のはず。
元"DUNGEON HIKER"こと、"Goddess’s Blessing Keeper" こと、"Blessing Keeper"の 0.8.8.1版 日本語版をリリースしました。すみません、どーしても短いタイトルにしないと落ち着かないのでタイトルを再度変えました。
Blessing Keeper 0.8.8.1版 日本語版
英語版は海外のインディゲームサイト itch.io に公開しました。
ーエラッター
魔法 どろぬま 誤: Sd3以上、正: Sd4以上
魔法はSd4以上でないと使えないため、Sd3は誤り
女神の祝福の守護者のミニチュアゲームとして "Goddess’s Blessing Keeper" と名前を変えた経緯はこちらです。
今回は 0.8.8版でどんな形で完成度を上げたのかをご紹介します。
"Goddess’s Blessing Keeper"の特長は下記の三つです。これは前例のないかなりユニークな仕組みになっていると思います。
・キャラクター毎のライフポイント管理に組み合わせてパーティー全体でライフポイントを共有するモデル
・ダイスプレイスメントを使った判定失敗がない仕組み「アクションダイスシステム」(と命名)
・女神の祝福点にライフ管理、イベント報酬、貨幣の代替と全てのリソース管理が一元化されている世界観
このユニークなゲームを是非遊んで体験してみてください。
さあ、はじめましょう。
ゲームの特長について
先のエントリーで紹介した様に今回はかなり大幅に手を加えました。
・移動出来る機会を増やしてテンポを上げた
・相手の攻撃を後ろにいるライフの少ない魔法使い狙いから一番近い対象を狙う形に単純化
・移動して弱い対象に素早く迫ってくる危険は継続
・エリアを広くして「相手の移動」に対して配置の工夫の余地を作る
これによりスピードアップとミニチュアの位置取りでコントロール出来る事と逃れられない事を作る事が出来て単純だけど仲間キャラクターの行動選択にジレンマを感じさせる事が出来ていると思います。
「どちらを選ぶのか?」のジレンマを突きつけてくるゲームが好きなのでこの点は上手くバランスが取れたと思います。
諦めたこと
一方で諦めた事として、お互いに攻撃を受ける側が反撃を与えて返り討ち出来る様にして戦闘が長引かない様にするゲームが自分は好きなのですが、ダイスプレイスメントを優先して今回はこれは諦めました。対抗判定で勝てる事を導入してしまうと今回のゲームメカニクスの特長である「判定の失敗がないゲーム」という個性がなくなるためです。
自分の好みのゲームを作るのが目的ではなくて、子供でも遊べる「シンプルだけど奥が深いゲーム」が "DUNGEON HIKER" から続く今回の取り組みの目的のため導入を止めました。
シナリオの単純化と充実
今回の変更では更にシナリオメカニクスにも手を加えました。「女神の祝福」を軸に連続シナリオとして3本用意しました。
ダンジョン折り紙もダンジョン、森、泉(水)の3種類を利用するシナリオとしてシナリオのなかの風景に変化を出しました。
ここでも今回のゲームの特長である「女神の祝福点」100点で即座に復活する。復活出来なくなったら失敗で終了というライフポイントをパーティー全体で共有する仕組みから生まれた世界観がシナリオにも良い影響を与えてくれました。
ライフポイントを共有する特長
このライフポイントの共有モデルのために当初は弱い仲間キャラクターを標的にする仕組みを強めに設計していましたが、プレイヤーが相手の行動に思考時間を使うのは苦痛になると判ったのでシンプルに手近な目標を標的する事をメインとして、移動と遠隔攻撃の時だけ弱い仲間が狙われる形に変更する事で上手く緊張感を維持する事に成功したと思います。
難易度の調整
最後に難易度の調整です。移動を増やして斜め移動を可能にしたため、相手は4人仲間が3〜4人だとあっという間に弱い仲間に相手が襲いかかって来ます。
テストプレイの中で確認したのは攻撃的な行動をすると勝てない点です。DUNGEON HIKER から生まれた「アクションダイスシステム」では受けるダメージを減らす防御以外に相手の振るダイスを減らすという攻撃行動を用意しました。これによりやたらと攻撃をするのではなく、意図的に相手の行動機会を奪う事で強い相手を弱体化して「必ず成功する」事を避ける事で勝利出来る芽が生まれる事を確認出来ました。
これもダメージを与えるのではなく行動機会を減らせると面白いのでは?というアイデアが上手くアクションダイスシステムから引き出された成果です。
"Goddess’s Blessing Keeper" はテストプレイに協力していただいた方々のおかげで満足のいく形で仕上がって来ています。おそらくこれ以上の大きな変更はなしに今回作成したルールブックやシナリオブック、冒険ブック(冒険記録用紙)を再チェックして完成に向かって進みたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
"Goddess’s Blessing Keeper" のベースとなっている「"DUNGEON HIKER" を作ってみた」はこちらになります。良かったらスタートからの変遷も読んでみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?