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仕事続かないアラサー女ですが、自分を大切に生きています。

皆さんはこれまでに何回転職をしていますか?

私は27歳の現時点で3回ほど転職をしています。

仕事が続かなくて、「私って病気なんかなぁ」とか「HSPなんかなぁ」とか、色々調べてみては、自分がダメ人間じゃない理由を探ってました。でも結局はどれも自分がこじつけているだけの甘えのように感じてしまって。余計に自己嫌悪に陥る負のループに何度はまったかわかりません。

1社目はフィットネス系の会社。大学3年の冬に内定が出たのですが、4年の秋に経営方針が変わり「話が違う!」と4年の冬に内定辞退。

2社目は大学の研究室のお手伝い。自分が卒業した学校です。
4年の冬に内定先がなくなった私は大学に拾われたのですが、唯一の同僚に仕事を押し付けられる日々に病み、早々に辞めてしまいました。

3社目はファストファッションブランドの販売員。ここは一番長くて、3年働きました。すごく忙しかったけど、仕事の考え方とか基本的なことをたくさん教えてもらったし、人間関係にも恵まれてました。
ある時色んな悪いことが重なって、勝手に責任を感じて退職してしまったのですが、今でもこの会社には感謝しています。

4社目(?)は会社ではなく、フリーでWebライティングの仕事をするようになりました。当初は次の職場を見つけるまでのお小遣い稼ぎのつもりだったのですが、いつのまにやら本業に。

しかしなんと今日、長く続けていたWebライティングの案件が終了することになりました。びっくりした~~
まぁ業務委託なんだから、仕方ありませんね。
それに、今後のことを考えたらここらが良いタイミングだったのかもしれません。

実は5月のはじめに、「文具や本を扱う雑貨屋さんを開きたい!!!」という気持ちが溢れて、勢いで文房具屋さんのバイトを始めたんです。
私の気持ちは既に次に向いていました。

文房具屋さんのアルバイト、今ある別なクライアントさんのライティングのお仕事を進めつつ、新しい仕事ももう一つ探そうと思います。

もうこれも含めたら4回目の転職…といっても良いかもしれません。




私が雑貨屋さんを開きたいと思ったのは、とある小さな書店の影響を受けたからです。
少し自宅から離れているので、なかなか行けていなかったのですが…最近ようやく現地に足を運びました。
そして、そこで出会ったのが「転職ばっかりうまくなる」です。


圧倒的成長、したくない(笑)

帯からお分かりいただけるように、著者のひらいめぐみさんは20代で6回転職しています。私を超える転職マスター。

そんなひらいさんの転職体験や各社で感じたこと、結局仕事選びって何が大切なの?ってことが詰まった1冊で、ページをめくる手が止まらなかった。
これまで私が言語化できずにモヤモヤしていたことを面白おかしく、だけどしっかりまとまった言葉で表現されていて、爽快感が半端なかったです。

いつも積み本しがちな私が、半日で読み切ってしまうほど面白かった…!



私にぶっ刺さった言葉をいくつか紹介するにあたり、私の転職体験もお伝えさせてください。

これはファストファッションブランドで販売員をしていた時期の話なんですが、当時の私は準社員でボーナスももらっていませんでした。でも、正社員が頻繁に休んでしわ寄せを食らう日々が続いて、本当にうんざりしていたんですね。正社員の人に劣らない責任感を持って働いているのに、給料は正社員より少ないこと、毎日卵かけご飯とレトルトカレーで飢えをしのぐ日々に、嫌気がさしていました。

最初に面接したのはアパレル関連企業の企画職で、履歴書を見た面接官の女性に、「この経歴ではすぐにこの仕事を任せられない」というようなことを言われました。コールセンターのような部署で下積みをしてもらいます、とのことで。募集要項には書いてなかったと思うんだけど…面接で明かされる系ってあるあるなんでしょうか?

まぁそれは仕方ないとして、この面接で一番覚えているのは、面接官の女性が脚を組んでいたことなんですよね。
めちゃくちゃ些細なことですが、これって社会人として、社外の人と対する立場の人間としてどうなの?と思ってしまって。

この会社に入れば、職種はなんであれ、お金は今よりもらえる。だけど、落とした後もお客さんになり得る応募者に対して、こんな対応をしてしまう上司がいるって残念すぎる。お金をもらっているからといって、人間性が優れているわけではないんだなぁ…ということを学びました。
その会社はお見送りされたんですが、なんだかちょっとホッとしたのを覚えています。

2社目は大手企業の営業職です。お給料は抜群によくて、ここに入れば将来は安泰。おそらくですが、ひらいさんの体験記にあった企業と同系列と思われます。
志望動機はこの会社が好みそうな言葉を並べて、面接練習もばっちり。最終面接まで来て自分に自信も持てましたが、心はモヤモヤしてました。
面接でこんなに取り繕って、私は本当に幸せになれるのか?すごく疑問でした。
お金はもらえるけれど、この仕事に本当に興味があるかと聞かれたら頷けません。本心をいうなら、この会社を受けた理由は①勤務地②福利厚生③お給料、その条件だけで選んだのですから。
そして幸か不幸か、最終のオンライン面接は接続不良でほとんど会話が成り立たないまま終了。もう一度面接が開かれることはなく、そのままお見送りされたのでした。

3社目は小さいアパレル企業の営業職。体験入社もあって、会社の人たちもとっても優しい人ばかり。
ここなら働けるかもと思ったのですが、最終面接を終えた頃には当時の職場に対する不満の気持ちも減ってきていて、なぜ転職活動をしているのかわからなくなりました。
上司にこそ不満はありましたが、多くの信頼できる人と働けてる環境って本当にありがたいものだと、転職活動で実感したんですよね。
それに、意欲的に働ける反面お給料が低い仕事と、ほぼ条件だけで選んだ仕事を天秤にかけたとき、直感的に後者を選んではいけないような気がしたんです。だから合否の連絡がくる前に自ら選考を辞退してしまいました。


今振り返ってみると、当時の私はお金のことばかり考えていて、自分の向き不向きなど眼中になかったとわかります。でも、本当にお金に困っているときってそれどころではなくて、条件第一で仕事を選んでしまう。

そういえば新卒のときも、お金・やり甲斐・福利厚生…、自分にとって何が一番大切かなんて全然わからなくて、推定年収で比較していました。

仕事で心折れることも多々ある私は、お金よりも何よりも、心が落ち着く環境、そして自分が好きなことをして働くことが大切。
今ならそう自信を持って言えますが、何も経験していない新卒時代には、とてもじゃないけど気付けなかったし、食べ物に困った一人暮らし時代は、金に目がくらんでしまいました。


お金はたくさんあるに越したことはない。でも、人生の大部分を占める仕事を、お金のために選ぶのは、なんだか違うと思うのだ。納得のいかないことやみじめな気持ちになるようなことをやらなくてはいけないとしたら、そんなことに人生の大部分の時間を費やすことのほうがもったいない。

ひらいめぐみ「転職ばっかりうまくなる」百万年書房


だから本当に、この言葉は共感しかなくて。語彙力がなくて「共感」なんて言葉でしか表せない自分が憎いくらい、「そう、これが言いたかった」と思いました。

今現在の私は、Webライターの仕事をしながら文具店でアルバイトをしていて、お金はそんなに稼いでいません。
いつか自分でお店を開くためにもっと稼ぎたいけど、現時点でこれ以上を望むのは贅沢な気もしています。
正社員としてバリバリ働く友人と比べて落ち込むこともあるけれど、私が壊れない範囲で働くには、今はこれでいいかなと。

自分ではそうやって納得できているのですが、人によっては蔑みの目で見られることもあります。アルバイトって、社会的にはどうしても弱い。
私は私にとってちょうどいい働き方を選んでいるだけなのに、社会の目というのは厳しいものです。


アルバイトで働くとき、「夢がある」と世間に納得されやすい、というのも不思議だなと思う。
(中略)
特にやりたいこともなく、アルバイトという働き方が好きでやっていると言うと「この先どうするの?」とか「そんな生活できるのは今のうちだよ」などとあたりが厳しい人がわらわらと現れる。

ひらいめぐみ「転職ばっかりうまくなる」百万年書房


文具店のアルバイトは「将来自分でお店を開きたいから」始めたことですが、誰にでもこの夢を話すわけではありません。信用してない人に夢を公開する筋合いはないので。

でも、ただアルバイトというと「えっ、バイトなの?」という反応をされます。

一方で、「フリーのWebライターをしてます」というと、「個人事業主ってこと?すごいね!」と言われます。
現在それぞれの仕事で稼ぐ金額はほぼ同額で、合わせてようやく生活できる程度なのに。

だから実際のところ、フリーだから偉い訳でもなんでもなくて、なんならフルタイムで残業もするフリーターさんのほうが、私より稼いでいるはずなのです。

世の中の多くの人は、
アルバイト<会社員≦フリーランス
という構図で勢力を捉えているのかもしれませんが、そういう浅はかな考えと肩書きで判断される社会には、心底うんざりしています。


たぶん、許せないのだと思う。厳しく上司に怒られたりしながら結果を出し、ようやく地位を築いてきた人にとって、できないことを認め、マイペースに生きるような人間のことが。

ひらいめぐみ「転職ばっかりうまくなる」百万年書房


最近幼馴染に会って「将来雑貨屋さんを開きたいんだよね!」と話したら、「雑貨屋さんって稼げるの?」とマジレスされました。

25年来の仲なので、彼女の反応は大体予想がつくんですよね。だからてっきり「まじで?(笑)うける、いいじゃん(笑)」くらいに言ってくれると思ってたので、なんか勝手にショックを受けてしまいました。

会社付近に引っ越したけど家賃が高くて生活厳しい、
深夜まで働いてるのに貯金できない、
横文字ばかり並べる上司に詰められる、
嫌々ながらもそんな生活に耐えて現実を見る彼女にとって、夢と勢いと気分で生きている私の生き方はイラっとしたのかもしれません。

私の生き方は私のものだけど、あっけらかんと話したのは無神経だったのかもしれない…。だとしたら申し訳ないことをしてしまったなぁ…。
ただ、彼女に対しては「そんなに無理しなくていいんじゃない?」とも思っています。
でもきっと、無理をしている人がたくさんいるからこそ、著者のひらいさんも同じように感じたんでしょう…。




世間の共通認識に対して、「それマジで言ってる?」って思うことありませんか?

ある程度の年齢になったら1人暮らしすべきとか、
1つの仕事は長く続けるべきとか、
多少の嫌なことには耐えるべきとか。

世の中には選択肢がたくさんあるはずなのに、こういう社会の目を気にして我慢している日本人、死ぬほどいると思います。

そして耐え続けた人が、耐えられなかった人を悪く言う風潮もあるように感じる。


だけど本当は、自分にとって良い選択をすればいいだけなんですよね。
人生一度きりで何するのも自由なんだから、「厳しくてつらい仕事に耐えなきゃダメ人間!」なんて思う必要ない。
だから転職も全然悪くない。
むしろ、本質を見定めている人だからこそ、転職をするんじゃないかと思うんです。

久々にこんなに本に夢中になりました。

私は私の正しいと思う方へ、進んでいけばいいんだなって背中を押されたような気がします。

転職がうまくいかなくて自己嫌悪に陥っている方、
世の中の仕事に対する意識って何なん?と腹が立っている方、
みんな何のために仕事しているの?と思っている方、

ぜひ読んでみてください。

スカッとしておすすめです(笑)

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