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総合商社で3年働いてみて思ったこと

初めまして!

入社して3年が経ちましてこの前の4月でとうとう4年目になりました。気づけば3場所目の異動も決まり、後輩もできて、良くして頂いていた先輩が辞めたりと色々ありました。私生活も結婚し子供もでき、と色々人生のステップを踏んでおります。

大学時代と異なり忙殺されてゆっくり思考する時間も取れなくなってきて、これはやばいと思いアウトプットの場を設けることで少し整えようと思い始めました。今後宜しくお願いします。

自己紹介

簡単な自己紹介をすると、現在総合商社のコーポレート部門に務める20代後半で、ずっと財務畑を渡ってきました。何兆円規模の会社のBSの財務ですから、そりゃあ日時で流れる金額もべらぼうにでかく、僕のワンクリックで何億と動くのは日常茶飯事でした。そのせいで金銭感覚がバグって一度借金作り嫁さんに返済してもらったという小話付きです。笑(いや、笑えませんよね)。いわゆるみなさんの描く商社マンと違ってあんまり派手な遊びはせず、何となく言われた仕事をこなしながら、同期とたまに飲んで、あーだこーだいって過ごしてました。一時期はせっかく商社マンになったしということで悪魔の囁きに耳を貸したこともありますが、あんまりフィットしてないなと思ってやめて結局地味なサラリーマンです。そんな感じでダラダラと過ごしていた中で、2年目の年末に異動しました。内容としては決済関連事務の事業会社への出向でした。

転機

‥‥ここが転機だったんです。出向先に行くとたかが2年目でもプロパーでずっとやってきたスタッフを数名抱え、自分の業務だけでなくある程度スーパーバイズすることも求められます。ただ自分のアサイメントをそれとなくこなした時とは違い、自分の些細な指示や動きでスタッフのパフォーマンスが変わるので、一気に責任が重くなり、すごく頭と心を使いました。誰のためでもなくなんとなく作業していた毎日でしたが、出向先では実際に業務を回してるスタッフの方々が主役で、彼女らがいかにパフォーマンス良く働けるかを一義に考えるようになり、自然と誰かのために仕事をするようになりました。そうするといつもよりオーナーシップ持って取り組むので任された範囲は勿論のこと隣のラインやチームにも首を突っ込んであーだこーだ言って気づけば全体目線で仕事をし、横断的に仕事をするようになりました。そうすると、色々な人から頼られるようになり様々な相談をしてくれるようになり、プロジェクトも複数任せていただきました。すると好循環で、成功体験がさらなるやる気を生み、更に新たな取り組みをする形に。

「なんだこれ、気持ちいい、楽しい、ワクワクする、生きてる感じする」

そんなポジティブな気持ちで溢れました。そいえば自分が就活で会った当社の社員さんのハツラツと働く姿に惚れ、自身もこういう大人になりたいと思って入社を決めたんだ!と思い出しました。気づけば周りからも「いつも楽しそうにしてるね」と言われて、あの時憧れた先輩社員の方に少しでも近づいていると感じることもあります。

過去の自分への疑問

ではなんで逆にこれまでこう言う気持ちになれなかったのか?

それはポジションにあると思います。その人の気質にもよりますが、やっぱり人はある程度役職とか役割が明確に与えられると期待に応えようと自分の頭をこねくり回して考え、能動的に行動するようになると思います。僕は特にそうで、何かポジションを明確に与えられるとやる気になってかなり頑張ります。それまでの部署では「一年生」と言うゼッケンがついて、研修生の感じで特にコミットは求められませんでした。もっと言えば僕がいなくても回るんです。そりゃあ頑張ろうと思う訳ないし、魂もこもらない訳だと納得しました。勿論環境を言い訳にはしてはいけません、プロなら。でも現実問題大学でのほほんと暮らしてた人が急にプロサラリーマンになれますかね?今は俯瞰して見れ、あの時の自分の尻を叩きたくはなりますが、振り返って見ても当時の自分ではその心持ちは持てなかったよなと思います。

総括

大企業は大きすぎる故に業務の流れは歯車的になり、無機質になり、そこに配置される人も独自性は求められず右から左へ蔦がなく繋ぐ力が求められます。メーカーでなく、人がキャッシュを産む源泉と言われる総合商社でも同じです。特に若いうちは。先輩や同期がちょろちょろと辞めていきますが、勿論前向きな退職もありますが、聞くと思ってたのと違うと言う人がほとんどです。それぞれでそのGAP内容の細かい部分は違うのですが、「もっとでかい仕事ができると思ったのに実際は〇〇」ってのが多いです。自分はたまたま途中で転機を迎えられましたが、これが無かったらきっと自分も同じように辞めてたよなと思います。

実は当社は人事制度を絶賛大改造中で、これまでよりも仕事のパフォーマンスを求められるようになります。制度上はですよ。そこに息を吹き込むためにはパフォーマンスを発揮するためにある程度現場に裁量を落とし、ポジションを与え、オーナーシップ持って取り組む素地を整えないとアカンよと感じてます。じゃないと、会社からはパフォーマンス求められるものの、権限が無く窮屈な状態で何をすればいいのかというGAPを生み、納得感なくでかなり悪い雰囲気の会社になりそうで怖いです。

とまぁ外野的に感想言うだけではださいので、自分の考えを周りに波及するべく色々模索中です。具体的なことはまたリリースさせて頂きます。


それでは皆さん良い夜を!




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