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高校サッカーの真実2

昨日の続きです。よかったら読んでください!

高校1年生の壁


入寮から1ヶ月経ち高校の入学式も終えました。
1ヶ月でだいたい1年生の中でも派閥ができてきます。サッカーが上手いかそうでないかで大体2つか3つぐらいに派閥(グループ)ができます。
僕の高校では2つでした。この派閥問題が政治家よりタチが悪い。笑笑
サッカーが上手い人の命令は絶対ということで寮の掃除を押し付けられたり物を取られたりすることは普通にありました。監督はもちろんそんなこと知らないので、サッカーが上手い選手に信頼を置いており、世の中はやっぱり上手く回らないなと思わされる日々でした。監督や先輩と仲良くなるのが早いのもサッカーが上手い人たちの方が早いので、僕たちは練習後の片付けや寮の掃除などの雑用はほぼ押し付けられる形になりました。練習中も1つのミスで先輩から「お前帰れよ」とか
僕は言われてないのですが、僕の友達は大声で
「◯ね」など言われてました。僕たちはこれが普通だと思っていました。そしてこの生活は3年生になるまで続きます。引退した後に他の高校の方とお話しさせていただく機会が何度かあったのですが、どこの高校もそんな感じのことはあるみたいです。

やっと最上級生!少しは楽になるかと思ったら……

やっと最上級生の高校3年生になって3年生は寮の掃除などの雑用を後輩に完全に引き継ぐことができました。僕たちの派閥では完全に雑用を丸投げするのは被害者を出すとのことでみんな平等に作業をするように役割を分担していました。
僕たちは、その役割を決めるだけなのでとても楽になりました。ようやくサッカーだけに打ち込めると思ったら、もう手遅れでした。
今まで、雑用をしていなかった同級生はその時間をサッカーに打ち込んでおり、差はもう手の届かないところまで開いていました。そこで諦めては完全敗北なので仲間と毎日サッカーボールを蹴りまくる日々を送ることにし、最後まで諦めないことにしました。
そして、新しいキャプテンが決まりました。
キャプテンはもちろん僕たちの派閥の同級生ではなく、1年生の時からトップチームの試合に出ている、サッカー以外は適当にやっているようなやつでした。そんなことも知らず監督は「お前しかいない」とそいつをキャプテンに選びました。
僕は「終わったなー」と思いました。そして、
サッカーに打ち込めたのも一瞬の時間でした。
そこからチームがうまくいかないときは、全部理不尽に僕たちが怒られ、とても心がえぐられました。キャプテンは監督の前では、いい人のフリをして僕たちには常に悪口や暴言を浴びせてました。僕の周りの友達は、もう精神がイかれちゃってました。

そして最後の選手権


最後の選手権の時期になりました。チーム状況としては僕たち、サッカーが下手な派閥は何も変わってませんでした。トップチームのメンバーだけがやる気という感じで、まとまってるように見えてバラバラでした。選手権の県の決勝トーナメントの対戦相手は誰がどう見ても僕たちの高校が勝って当たり前でした。ベスト4は固いだろうと思われてました。そして県のベスト16を決める戦い、いわゆる県大会初戦です。先制点をとったんですが、試合終了間際に追いつかれPK戦で負けました。

僕は涙が出なかった


試合終了後みんな泣きじゃくっていて僕と同じ派閥にいた子も仲間を泣きじゃくりながらも励ましてあげていました。しかし、僕は泣けませんでした。毎朝朝練前、6時に起きて10キロ全力で走り
練習も1番早く出て1番遅く帰ることを徹底してました。自分の中では後悔がないくらい頑張ったのに涙が出ませんでした。なんなら僕は「ざまぁみろ」とか思ってました。僕は高校の3年間をほとんどベンチ外で過ごし、それでも気が合う仲間と頑張ろうと思って努力した結果試合に出れず仲間のことも信頼できなくなりスポーツマンとして最悪の人間になってました。

高校3年間で学んだこと

今振り返れば後悔がないように頑張っていたつもりが後悔だらけです。でもそこからはサッカーを通していろいろなことを学ばせていただきました。まず、1番感じたことは自分が変わらないと何も始まらないということ。先輩や監督ましてや同級生の言うことを聞く便利な人間になるのではなく、嫌われる勇気を持っておかしいと思うことはおかしいと言うことが将来的には自分を変えてくれること。そして環境選びも大事と言うこと。
友達がいるからとか、なんとなくそこにしようじゃなくて自分でしっかり調べて現地に行って体で環境を感じて納得したら決めることが大事だとわかりました。そして、言葉遣いも学びました。
指示をするときの口調やアドバイスをするときの口調、怒ってでも言わなければいけないときの言葉遣いなど、言葉遣いによっては相手のやる気をそうでしまうことも学びました。
引退が決まって涙が出なかったけど、多分まだ泣いちゃダメと言う神様からの伝言だったのかもしれません。笑笑
そうやって前向きに捉えてこれからは人を幸せにできるようなことをしっかり考えて体で感じて行っていきたいなと思いました。
今考えたらきつかったけど無駄な3年間ではなかったなと思います。

人生に無駄はないですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は暗い話題になりましたが次からは明るく元気に文章書いていくので是非見てください!

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