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なぜ北海道に美人が多いのか道民女性に聞いたら「そんなことないよ」と予想外の答えが返ってきた


北海道には美人が多い。これは日本の定説の一つである。

「北海道には美人が多いよね」

愛知県から北海道の佐呂間町に引っ越した年上の友達にもそう言われたし、長年北海道に通ってる人にも言われた。

検索しても、「北海道 美人が多い」という関連キーワードも上がってくるし、実際に本州の日本人男性はそういう認識だと思う。

ぼくもそうだ。大通の地下街を歩いたり、すすきのを歩いてると、「おお?!」という美人にも会う。

しかし、不思議なのは札幌の人口と美人の相関関係である。札幌市の人口は190万人であり、ぼくの地元である神奈川県横浜市の人口は380万人だ。

なぜ人口が1/2の場所で地元よりも美人に会う確率が高いのか?

それを調べようと思っていたぼくに、「それは違うよ」とある道民の女性は言ってきた。

彼女の話を聞くと、「北海道は美人が多いのではなく、本州の男性が美人と感じるタイプの女性が多いだけ」と言う。

ネットで見るどの意見よりも説得力があったので、今回はそれを書いてみた。

彼女曰く、「北海道美人は札幌味噌ラーメン」らしい。その謎をインタビューしていこう。

ネット上にあふれてる北海道に美人が多い理由

最初にネットにあふれる「北海道美人多い説」を紹介しよう。ネットではいくつか仮説が唱えられてるようだ。

・北海道は日照時間が短いので、肌が白い人が多い説

・美人の里である新潟や秋田出身の人が150年前に多数移住したので、そのおかげ説

・北海道人の新しいものに前向きな開拓気質がファッションに敏感になり、美人が多い説

・縄文系である彫りの深いアイヌと混合し、濃い顔を引き継いだ美人が多い説

引用:https://kokochiyosa.com/many-beauties/

などなどである。

しかし、ぼくはこの記事を読んで納得がいかなかった。

・肌の白さではなく、道民の顔のパーツで美人と判断してる男性が多いはず

・ぼくの母方は新潟だが、新潟は薄顔の美人が多く、彫りの深い北海道美人とは系統が違う

・服とメイクで北海道の女性を美人と判断してる男性陣は少ないはず(やはり顔のパーツ)

・アイヌと混合したのは説得力あるが、アイヌの人口は少ないので、影響力が気になる

ぼくが読んでて一番説得力があったのは、縄文顔のアイヌ民族と和人(本州から来た人たち)がミックスされた話だ。

しかし、札幌の街中の美人に祖先のルーツなど聞いたら、ぼくが怪しい人である。おまけに「そうじゃないです」と言われたら、この説も終わりだ。

ネットの説はどこか説得力に欠ける。

迷宮入りしかけたのだが、これにズバッと的確な仮説をぼくに提示してくれたのが、1人の道民の女性だった。

北海道に美人はそんな多くないよと道民の女性はぼくに言った

彼女は言った。

「北海道に美人はそこまで多くないよ。でも北海道はこってり顔(濃い顔)の女の子が多いから、本州から来た男の人は美人が多いと感じるんじゃない?」

この意見を聞いたときに、「なるほど!」とぼくは思った。

たしかに観察すると北海道には彫りの深い人が多い。本州はあっさり(薄い顔)の割合が多く、その反動で北海道旅行に来ると美人が多いと思うのだろう。

現代社会の美の基準も欧米の影響を受けて、彫りの深い人を美人と考える傾向が高い。

北海道の女性は「美人=彫りの深い」のニーズにマッチするから、人口が190万人の札幌市でも「美人が多い」と本州の男性は思うのだ。

男性側でも北海道にイケメンは多いとぼくは思う。あれは札幌で彫りの深い男性が多いのを見て、そう感じていたのかもしれない。北海道に彫りの深い人が多い理由はわからないが、確かに美人と感じる理由には当てはまっている。

道民女性は続けてこう言った。

「北海道は彫りの深い人が多いからマスク美人が多いよ。彫りが深いし、目のパーツも大きいから。でも実は顔全体のパーツが整ってる人って少ないんだよね」

「本州にも美人はいるんだ。でも蒼井優ちゃんとか、あっさり顔(薄顔)の人は一瞬の判断で美人と気づかれないから、こってり顔(濃い顔)の多い道民がいいと思われる。私は顔が濃いから、今はあっさり顔の美人に惹かれるな」

ラーメンで例えるなら、北海道女性の顔は札幌味噌ラーメン

さらにわかりやすい例えを道民の女性はぼくに言ってきた。

「ラーメン屋ならラードたっぷりで味の濃い札幌味噌ラーメンを初見で美味しいと感じるのに似てるよね。人間、味濃いものはすぐ美味しく感じるから

「でも食べ比べれば、札幌味噌ラーメンにも美味しい味と普通の味があるんだよ。私は北海道にずっと住んでるから、濃い顔の違いがわかる。」

「塩ラーメンや蕎麦、うどんも美味しいんだよね。良さに気づくまで少し時間かかるけど、ちゃんと美味しいんだから、そこにも気づいたほうがいいと思うな」

思わずぼくはうなってしまった。「北海道に美人が多い説」は、本州の薄顔の女性に見慣れて、彫りの深い人を美人と考える本州の男性の意識だったのだ。

最後に

北海道に美人が多い理由を探ったが、実は美人は思った以上に多様性のある視点だった。

ぼくを始めとする本州出身の男性は、彫りの深い北海道の人を街中で見かけ、「美人だ」と喜んでいる。

だが、あれは味の濃い札幌味噌ラーメンの一口目をすすり、「うまい!」と喜んでいるのに似ているのかもしれない。

いろんな角度から美人の基準を考えられると、北海道の人との会話やグルメも楽しめると思った。


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