子供は自分で生きていく

子供が生まれたとき、「かわいい」という感情とともに「守らなくては」にとらわれてしまいます。
まずは健康を心配し、勉強のできを心配し、友達を心配し、進路を心配して
自分しか子供の人生を導けないと勘違いをしてしまいます。

これは20歳を迎える息子を育てるなかで感じたことを記載したものです。


母が犯した罪

息子が小学生のとき、勉強の仕方や取り組み方について、自分の選択と判断こそが絶対息子のためであるという価値観にとらわれ、息子の選択と判断を奪ってしまいました。子供の選択や判断を認めることができませんでした。
「今やりなさい」
「先にこれをやったほうがいいよ」
「なぜやらなかったの?」
子供のためとおもって、100%子供のためになると信じて発した言葉でした。子供の反論に耳を傾けもしていませんでした。

子供の反応が変化した

小学生のころは母の言葉に従順とは言わないまでも、友好的だった息子と母の関係は、息子が中学1年生の夏休みが過ぎたころから、こじれてきました。全く会話をしなくなり、俗にいう『反抗期』が来たのだなと思いました。
でも反抗期って何だろう?
なぜ反抗期が起こるのだろうか?
反抗期がない子もいるそうだけどどうしてだろう?
反抗期がない子は小さいころから自身の意見を認めてもらえた、決めることができていたという話を聞き、この事態は私が引き起こしたものだと理解しました。

子供を否定しないと決意する

反抗期について調べるとともに、やる気について調べた私は、
『内発的動機づけ』と『自己決定論』に行きつきました。
子供に限らず、人は自分で決定しないとやる気はでない、自分で目標を決定することが重要であるということです。
であれば
子供の選択を否定しない!迷ったときに一緒に悩む!いつも味方でいる!
母のかかわり方の方針が決定しました。
進路も、塾も、部活も「~したい」「~しない」と言われたら第一声は「いいよ」と答える。相談されたら「●●のやりかたがあるよ」とだけ。
子供自身の日々の生活の中で彼は彼なりに価値観をもち、様々な情報から選択していることを推し量ることで、信じて応援する気持ちで見守ることができました。過去の母の姿も見え隠れしたかもしれないが、母は子供の応援団として彼の中高6年間を関われた気がしています。

子供は他人

いつのまにか子供を守れるのは自分しかいないという思い込みによって、子供が自分の分身のように感じてしまっていましたが、子供は他人なんです。自分とは別人格です。これから大人になる息子に対して、これまでよりも厳格に他人として、一人の人間として大人として接していこうという決意を込めてこの記事を書きました。
子供は自分で生きていく

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