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25年前のCMを思い出すほど、気がかりだったこと

5月の半ばから、ずっと気がかりなことがあった。

それは、町内会の活動のことだった。町内会の活動なんて、意味ないでしょ? と都会にお住まいの方は考えられるかも知れない。けれど、わたしが住う街では半数以上が高齢者だ。

高齢者同士の助け合い活動とか、サークル活動とか、町内会が設立されたころからのお付き合い(これは良し悪しでもあるのだけれど)が盛んで、一概に「いらない、ムダな活動」とも言い切れないものがある。

今年度、町内会の理事を務めることになったのだけれど、それが思いほか厄介だ。

今年は、集会を行うことも避けているので、お祭りだとか、そういったイベントは中止が決定されている。ただ、町内の美化や防犯を維持するお金が必要になる。例えば今年から町内の一部に防犯カメラを設置するとか、各地域のゴミ置き場のネットや消化器を交換したりだとか。

一部は市からの補助金が出るものもあるとはいえ、町内会運営のためにいくばくかの町内会費を集めて回らなくっちゃいけない。

理事のわたしが集金しにいくのではない。区ごとに理事と、班長が割り振られていて集金業務は班長の仕事になっている。

わたしが理事を務めている区は1班・2班と分かれており、それぞれの班長さんが集めてきてくれたものを理事がまとめる流れになっている。

で、その班長さんが集めて、持ってきてくれるを「いつだろう? 明日には集まるかなあ……?」とずうっと待っていたのである。うちの区には一軒だけなかなか集められないお家がある。以前ご事情を伺うと、ほとんど仕事で留守がちだという。確かに、家の様子を伺っても、ガランとしていて、びっくりするほど人の気配がない。

その一軒だけまだ集金できないんですよ、と班長さんに言われていた。それでも「まだかな、まだかなあ〜」と学研のおばちゃんを待ちわびる30年近く前のCMを思い出させるほどにやきもきしていた。

おばちゃん、と面と向かってよびかける子供心の残酷さよ。それはさておき。

よーうやくこの週末に集まったので、心底ほっとしている。なんせ、20万円近くのお金を一時的とはいえ預からなくっちゃいけないのだ。(預かったお金は町内にある信用金庫に振り込みにいく)

お金が絡む物事は、とにかく心配になる。自分のお金ならばまだしも、他人のお金だからなおさらだ。

月曜日、朝一番で信用金庫に行き、無事にお金を預けることができた。とりあえず、一番の大仕事が終わってほっとしている。20万そこそこの現金で心配になってるようでは、大金持ちにはなれそうにない。

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