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そろそろ読みたいとは思うけど、手を出せない本について

そろそろ読まなくっちゃ。頭ではそう分かっているけれど、手に取れない、いや、手を出すのが怖い本がある。

以前わたしは、こんなnoteを書いたことがある。

ただ、このnoteとはまったく状況が違っていて読むと止められなくなるのが怖くって、読めないのだ。

その本は「楊令伝」(ようれいでん)北方謙三さんが書いた歴史小説だ。この「楊令伝」、文庫版で全15巻もある。ハッキリ言って長い。

ただ、この楊令伝の前に「水滸伝」(すいこでん)という話があって、こちらは文庫で全19巻。「楊令伝」は「水滸伝」の続編、という扱いになっている。

さらに。                             「楊令伝」の後には「岳飛伝」(がくひでん)という話まである。

水滸伝19巻+楊令伝15巻+岳飛伝17巻=51巻という超大作。なんとも恐ろしいシリーズに手を出してしまった……。いや、おもしろいから、後悔はしていないのだけれど。

水滸伝19巻を読み終えたのは、二年前くらいだったと思う。2018年には一度もシリーズに手をつけなかった。水滸伝シリーズは読み始めると止められない。とにかくおもしろくて、引き込まれる。

本当のところ、歴史小説は水滸伝を読むまではあんまり興味がなかった。日本史も世界史も好きだし、大河ドラマとかちょんまげのかつらをかぶった時代劇とかは好きだったのに、なぜか歴史小説には手を出したことがなかった。

読んだことがあるのは宮部みゆきさんの小説くらい。司馬遼太郎さんの小説なんかは、あんまり読んでみたいと思ったこともなかったし、いまだに手に取ったことがない。けれど、それは食わず嫌いというか読まず嫌いだっただけで、読んだらハマるんだろうな、と今なら素直にそう思うことができる。剣客商売とか、絶対におもしろいに決まっている。

水滸伝シリーズは一度手に取ると他の本を並行して読むことができなくなる。また、「7巻まで読んだから、一回他の本読もーっと」みたいな浮気が一切できない。とにかくこの小説の世界を途切らせるわけにはいかなくなってしまうのだ。

水滸伝を読み終えた時は、本当に疲れ果てていたし、悲しくて「ああ、楊令伝を早く読まなくっちゃ」という気持ちもあった。けれど、水滸伝19巻を読んだ後、またすぐに15巻のシリーズに突入するのもどうだろう、と戸惑ってしまったのだ。

そうしていくうちにずるずると、2019年まできてしまった。一ヶ月に3冊読めたとして、楊令伝を読み終えるまでに五ヶ月もかかる。年末年始の休みから手を出せばよかったのだけれど、わたしはゲームを始めてしまって、一冊も本を読まないお正月を過ごしてしまった。いま、ゲップーを倒しにいくところ。デヘラーをたくさん倒してレベルアップするつもりだから、まだちょっと先には進めない。すぐにクリアもしたくないし。

楊令伝の他にも読めていない本はたくさんある。15巻もの長編小説に取り掛かる前に、一冊、または上下巻で完結する本を先に読もうかな、なんて思っているうちにだんだんと積ん読は増えていくばかり。

水滸伝シリーズを勧めてくれた友人と年末に話をして「精神と時の部屋」に入って、えんえんと本を読んでいたいよねぇ、というところで落ち着いた。

どうしようか、本当に悩んでいる。



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