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夫の一攫千金願望は、いまに始まったことじゃない。

近所で生えているトリュフを見つけたい。

夫のやや怪しい願望を先日noteに書いたのだけれど。

夫の「一攫千金願望は」、実は結婚したときからずうっとあった。とは言え、「株を買いたい」とか「投資したい」とか、「ビットコインを買いたい」とかはほとんど言わない。

なんとなく、自分で勉強しなくちゃいけない部門であることと、儲けることもあるけれど、損をするのはイヤ、という性格なのだ。

夫が考える一攫千金は、むしろ株とかそういったものではない。むしろ「いや、そんなん見つかる?」というものばかり。いくつか、紹介したい。

1.リュウゼンコウ

龍涎香と、漢字では書くらしい。Wikipediaによると

マッコウクジラの腸内に発生する結石であり、香料の一種。灰色、琥珀色、黒色などの様々な色をした大理石状の模様を持つ蝋状の固体であり芳香がある。龍涎香にはマッコウクジラの主な食料である、タコやイカの硬い嘴(顎板:いわゆるカラストンビ)が含まれていることが多い。そのため、龍涎香は消化できなかったエサを消化分泌物により結石化させ、排泄したものとも考えられているが、その生理的機構や意義に関しては不明な点が多い。

リュウゼンコウは非常にまれに、海岸に打ち上げられていることがあるらしい。水に浮くので、ぷかぷかと流されてくるという。

しかし、このリュウゼンコウ、かなり高価で取引されている。お香や香水の香り成分として使われているのだけれど、とにかく貴重で手に入らないためだ。「リュウゼンコウ 香水」で検索すると、かなりたくさんヒットする。

マッコウクジラの排泄物だなんて結構えぐい感じだけれど、げんこつくらいの大きさでも、何百万、という価値がある。

夫は、このリュウゼンコウにずいぶん前から目をつけている。海辺の近くに住んでいることもあって、海沿いの道を車で通るときなどは「リュウゼンコウ落ちてない?」と助手席に乗っている私に聞いてくる。いや、ごめん浜辺見てないし。というか、浜辺ギリギリを車で走っているわけでもないし、正直なところリュウゼンコウがどんなものか、私は実物の姿を知らない。(画像とかでは見せられたこともあるけれど)

そんなん、見つけらると思ってんの? と不思議でならないけれど、夫は前向きに「釣りに行くことも多いし、見つけられると思うんだけどなー」などという。ただ、海に乗ってやってくるリュウゼンコウ。海流的には、ちょっと漂流物が流れつきにくいかなあなどと、おかしなところで現実的だったりする。

2. 隕石

なぜ? と思うラインナップだろうか。夫が隕石を見つけたいと言い出したのはあるテレビ番組がきっかけだった。それは「探偵!ナイトスクープ」という番組。関西の人なら、おそらく一度は見たことがあるだろうし、困ったことがあると「ナイトスクープに依頼してみようか?」という会話をしたこともあるだろう。私は、結構、ある。実際に依頼したことは、まだない。

芸人さんが「優秀な探偵」となって、依頼にこたえるという番組。バラエティでもあるけれどドキュメンタリー番組とも言える最高の番組だ。この番組が、数週間遅れではあるけれど、神奈川でも放送されていて、夫婦揃って見ることが多い。

この番組で「隕石を鑑定してほしい」という依頼内容があった。その時に「隕石は希少金属が含まれていることがあるため、高い価値がある」といっていた。夫はそれを聞いて「え! 俺も見つけたい」と俄然やる気を出し始めた。金属探知機とかあれば、探せるかも? となり、「買いたい」という。いや、怪しいから。それに、そんなに闇雲にそんな機械を持ち回って探すようなものじゃないでしょう? と一旦落ち着かせて、どうにか購入するのは思いとどまってくれた。

ただ、隕石を見つけることは諦めてはいない。思い出したように、「隕石はどんな形で地上にあるか」など調べたりしている。(大気圏で焼けていることが多いらしく、黒っぽいものが多いという。もちろん、いろんなものがある)また、珍しい金属が発している放射線のようなものがあるといけないので、素手で触るのは危険かもしれないから気をつけて、とも教えてくれた。うん、ありがとう。触る機会があれば、気をつける、ね……。

3.恐竜の化石

これは、もうずっと言っている。ただ、一攫千金というよりは「ロマン」的なものらしい。福井県で化石掘りできるみたいだから、行ってくれば? と言ったことがある。でも、そういうのではなく「偶然見つけたい」らしい。

確かに、どこでも可能性はある、とは思うけど。やっぱり突然発見できることは少ないだろう。そもそも、そう言った「未開の地」のような場所を掘ってみないことには、見つからないだろう。


他にも、砂金を探してみたいらしいし、宝石、日本で行けるのはヒスイ海岸とかで探したいなど。なんというか「自然界の宝探し」をしたいのだという。パチンコやら競馬といったギャンブルには魅力を感じないといっているが、かなりのギャンブラーというか探検家というか。

「昔からやってみたいと思ってた」と言われると、無下にもできない。私自身やってみたい、という気持ちはわからないでもない。一緒に行こう、と誘われると断れないかもしれない。

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