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油断できない一週間だった。

猛威を振るっているインフルエンザや風邪から逃げ切れるだろうか、というnoteを公開した。しかし、わたし自身、もう後がないくらいに追い込まれる状況に陥ってしまった。

1月21日、月曜日。休み明けでぼんやりとした身体を引きずって出社した。その日は普段どおり、カフェの仕事をこなした。デザイン事務所の仕事は締め切りがせまっているやや大きめな仕事もあり、いつもより緊張感があった。

社長と今週抱えている、いくつかの締め切りや提出物のスケジュールを確認しあい、その日は帰路に着いた。

しかし翌日の22日。朝8時ごろに社長からLINEがとどいた。電車が遅延していて遅れる、とかそう言ったことでも社長はLINEで連絡してくる。そのため、特に気にせず開いてみたら、ギョッとした。

「熱が、38度以上あって、やばい。病院にいってきます」そう書いてある。

え? もうこれってインフルエンザ確定じゃないの……? 社長は中学生と小学生の娘さんがいて、やはり学校でもインフルエンザが流行り始めている、といった話を確かに昨日したばかりのはずだ。社長の上の娘さんは中学三年生。娘さん自身は、すでに推薦で高校の内定をもらっているため、受験は終了しているそうだ。。けれど、クラスメイトたちの大半はこれから。こんな時期にインフルエンザなんてかかってしまったら、やばいですねと言い合った。娘さんはインフルエンザに罹患しておらず、まだ学級閉鎖とかにはなっていないと言っていたのだけれど。

今から一週間、綱渡りのスケジュールのなか、わたし一人でやり切れるのだろうか? 社長は「まだ、インフルエンザとは限らない」などとLINEのメッセージには書いているものの、今の時期どう考えてもインフルエンザの可能性が高い。むしろ、インフルエンザではなく、正体不明の高熱の方が、わたしとしては怖い。

不安になりながらも、出社した。カフェの開店準備やら、デザイン事務所の仕事のメールをバタバタとチェックしているうちに、社長から連絡が来た。

「やばい、インフルエンザでした」まさか、このタイミングでインフル発症とは! いまが一番、忙しいのに!

しかし、そんなことは言っていられない。社長は自宅で療養してもらって、外出しないでいてもらうしかない。仕事はわたしがやるしかないのだ。一番怖いのは、わたしまでインフルエンザを発症してしまうこと、だ。

それからの一週間、本当にヒヤヒヤしながら過ごした。社長は火曜日に発熱したが、発熱する1日前から、インフルエンザウイルスは他の人へと移してしまう力があるという。潜伏期間は2、3日程度と考えると、月曜にわたしも感染していたら木曜日くらいには発熱する恐れがある。一番ヤバい。最終締め切りで、印刷所に入稿作業する日じゃないか。それを落とすわけにはいかない。

すでに罹患していたら仕方ないけれど、とにかくなんとかしなくっちゃ。最悪、来週インフルエンザを発症する分にはいいけれど、この数日は耐えなければいけない。免疫機能を高めるというヨーグルトをお昼に食べたり、身体を冷やすといけないと思い、肩甲骨の後ろと、足の裏にカイロを貼って身体を温める。うちの職場はエアコンの効きが悪く、冬はとても寒く、夏は暑い。カイロをケチらずに使わなくっちゃ、あっという間に風邪をひく。

社長からのメールで指示を受けつつ、クライアントの修正依頼などにも応えながら、どうにか入稿作業を終えることができた。神経を使いすぎて胃が痛い。

恐れていたインフルエンザの発症も、今のところ起こっていないので、どうにかやり過ごせたのだろう。ビデオ判定でギリギリセーフ、といったところに違いない。インフルエンザウイルスは、わたしに触れていたかもしれないけれど、ベースを踏んでいなかったのだろう。危ないところだ。

しかしまだ、インフルエンザウイルスの猛威は変わらない。ニュースを見る限りでは患者数は増加傾向にある。A型の次はB型も流行りだすかもしれない。電車に乗るときも、カフェでお客様に接するときも、少しばかりひやっとする。怯えてばかりもいられないのだけれど、立ち向かうほどの勇気はない。とにかくこの季節をやり過ごしたい。





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