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本棚にお迎えしようか迷ってる

あきらとさん主催で、「本棚をさらし合う」というハッシュタグ企画が開催されている。タイムラインにはいろんな本の紹介がされていて、見ているだけで楽しい。

ただ、そんななかで本棚をさらすのではなく、我が家の本棚にお迎えしていいか、お迎えする覚悟があるか、とここ最近ずうっと悩んでいる本がある。

それは小野不由美さんが書かれている「十二国記」シリーズだ。

お恥ずかしながら、いままで一度も手に取ったことがなかった。タイトルもぼんやりと聞いたことしかなかった。

公式サイトをちらりとのぞくと「1991年から読み継がれる」と書かれている。1991年、わたしが十歳のころから今までずうっと愛されている物語だ。

完結していないながらも、長らく新刊が出ることがなかったという本シリーズ。それが2019年10月12日に最新刊が発売され、11月9日にも発売が決定している。

発売が決まってからというもの、わたしが足を運ぶいくつかの書店で「十二国記フェア」が繰り広げられていた。平積みになっていて、ずらりと本が並んでいる。

はじめのうちは「ああ、愛されているシリーズなんだな」と、横眼でちらりとみて、通り過ぎていた。しかし、しょっちゅう見かけるとやっぱり気になってくる。うーん、そんなに人気があるなら、読んでみたい……。

しかし、1991年から続くシリーズ。いまさら初めて読むのもどうなんだろう? いまさら過ぎる?

いや、技術書などではない限り、本に関して「いまさら過ぎる」と考えるのは間違っているだろう。そんなことを言い出したら「源氏物語」なんてどうなるんだ? 角田光代さんが訳した源氏物語下巻が楽しみなのに。

いつ発行された書籍であるかは、大きな問題じゃない。問題としてあげるならば、自分の人生にその物語をいまから取り入れる覚悟があるかどうかだ。

大げさなように聞こえるかもしれないけれど、長く続いている物語には、その物語が持っている世界がある。ハリーポッター、鬼平犯科帳、ゴルゴ13、ドラゴンボール、王家の紋章。どの作品も、その世界の法律があって(ゴルゴ13は限りなく今の世界と言えるかもしれないけれど)登場人物たちはそのルールに従って生きている。

その物語を人生に取り入れる、という書き方をしたけれど、どれくらい物語にのめりこめるか、物語の中に入り込めるだろうか、ということだ。

のめりこまなくてもいいけれど、前のめりに、食い込むぐらいにのめりこんだほうが、おもしろくなることは間違いない。

十二国記セットを買ってしまおうか、どうしようか……、なんて書いているけれど、ここまで書いているうちに読みたい欲が高まってしまった。

本棚にお迎えしようか迷ってる、なんてタイトルをつけたけれど、お迎えすることに決めました。さてさて、どの本棚にしまうか、それは迷うかもしれない。




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