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いろんな種類の疲れかたがあると体感していること

十一月の半ばから考えると、二キロ近く体重が減った。しかし、やったー! やせたー! ダイエット成功! とは、思えない。

なぜなら、体重が落ちた原因が「心労」によるものだと、自分で分かっているからだ。

11月の半ばから、わたしは銀行にローンを組む話を進めている。ようやく話の見通しもついて、三連休明けにすべての決着がつく、というところまでたどり着いた。

必要書類を集めて、銀行の人と話をして、不動産屋さんと話をして。初めに契約し、サインをした形式だとローンが組めないと通知され、改めて話を聞きに行ったり。はじめっからそっちの方法も提示しといてよ、などとぶつぶついいながら新たに提示された別の方法で契約し、契約書にそれ不備っていうほどのこと? と思うような不備があったのでもう一度サインしに行ったり。印鑑登録証明書が必要だったので、まず実印を作るところからのすたーとだったり。決済申込期日がギリギリだったり。

全体的に私にも問題があるのだけれど、「初めからその想定で話してくださいよー」と言いたくなるようなことが多くて、申し込みの前にばたばたと駆け回ることが多かった。実印登録とか必要になるなら、もう一番初めに言っといてほしい……。申込時にはいらないんですよーとかじゃなくて……。いや、わたしが確認しなかったのが詰めが甘いし、たぶんそんなことは常識の範囲なんだろう、きっと。

ただ、わたし自身、期日ぎりぎりに何かをする、というのが苦手なのだ。夏休みの宿題も、毎日やりましょうと課せられている絵日記ですら七月中に終わらせたいタイプ。

間に合うかな? とか、大丈夫かな? などいろいろな心配や不安がふくらんでいった。わたしにとっては大金を準備しなくちゃいけないことも心配だった。寝つきが悪かったり、全然眠れなくて朝方になってようやくうつらうつらしたり、ということが何日か続いた。この状況が長く続いたら、またうつ状態になるんだろうなと、客観的に考える余裕はあったけれど、身体への疲れはしんしんと積もり続けていた。

胃もチクチクいたみ、食欲はない。心労で二キロ痩せても、たいして嬉しくない。

身体を思い切り動かしたり、運動した後の疲労感と、不安や心配事からくる心理的な疲労感。どちらも「疲れている」といえるけれど、その性質はまったく違っている。

どちらのほうが楽だ、とは一概に言えない。けれど、心理的な疲労感はいくら身体を休めても不安のもとが解消しないと、いつまでたってもこころの中にいて消えることがない。そうして、いつまでたっても不安がこころの中に根をはりめぐらせていって、ぎゅっとこころを締め付けるのだ。

不安がまったくない状態、というのは正直なところ難しい。大きくても、小さくても不安の種はそこら中にある。わたしの大きな悩みは今年中にとりあえずいったんは落ち着きをみせる。とりあえずの安心感がもどってくれば、また二キロくらい増えてしまうに違いない。



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