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ようやく落ち着いた日々がもどってきそうだ

「いやー、着岸失敗しちゃったよ。試験落ちたかも」

そういいながら帰っていた夫は、言葉とは裏腹にずいぶんと晴れやかな表情だった。

「夫が小型船舶2級の試験を受ける」という内容を何度か書いていた。1月25日が試験当日だったのだけれど、前日の夜も、夫の勉強に付き合わされた。

小型船舶の試験では学科と実技の試験がある、実技は実際に船を運転して、操作に問題がないかという試験。ただ、けっこう驚いたのは実技の実習はたったの一日しかなくて、それで試験に合格すれば船(小型船)の運転をしていいんだ、ということ。自動車免許と比べると、ずいぶんあっさりしている。

しかし、実技実習が一日しかない、ということは、やっぱり色々大変そうだった。試験で聞かれるような「出船前の点検箇所」や、海上で遭難者がいたときの救助方法とか、ぎゅっと詰め込んだ講習。さらには船の操縦まで。そんなの一日で全部理解できるかな? と、わたしが試験を受けるわけでもないのに思わず不安になってしまう。

夫は普段、自動車の運転業務をしているので、車の運転と船の運転で違っているところに苦戦していた。

試験当日は、快晴で風のない最高のコンディションだった。

午前中に学科試験が行われ、実技試験は午後から。実技試験までの待ち時間に学科試験は自己採点したらしい。「50問中49問正解してる」とお昼ごろにLINEで連絡してきた。

実技を失敗して、試験を落とすことはほとんどないらしい。しかし、夫は着岸(船を岸に近づける操舵方法。港に帰るときなどに必要なので、必須技術と言える)に失敗したという。なんでも、船が岸にたどり着くことなく止まってしまった(エンジンが停止してしまった)らしい。惰性で動くからピッタリまでエンジンを動かしていられないのが難しい。

とは言いながらも、試験を終えて帰ってきた夫はとてもすがすがしい表情で「いやー、終わった終わった。あとは結果待ち!」と楽観的だった。思いのほか、学科ができていたので安心しているのだろう。

1月30日の10時に結果が発表されるというので、それまでは「落ちてるかな?」「たぶん大丈夫だよね?」というやり取りが(めんどくさいなと思うほどに)何度もあった。まあ、結果発表までの待機時間というのはモヤモヤするのも分かるけど。

結果が発表され、学科、実技共に合格。

ふーやれやれ。お疲れさまでした。

4年後、免許の更新時に合わせて1級の試験を受けようかなあなどと今から言っているけれど。まあ、それは4年後に考えてほしい。


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