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つぎからつぎへと、飛行機は。

先日、羽田空港に行ってきました。

旅する日本語」で企業賞を受賞して、そのテキストのパネルが飾られているんだよね、と夫に言ったところ、「せっかくなら、見に行けばいいんじゃないの?」と。

わたしが普段利用している沿線は、「羽田空港行き」の電車があるんです。そのため、小一時間くらいは電車に乗りますが、電車一本で羽田に行けるんです。便利! だけれど、あいにく、私は普段まったく飛行機には乗らないので、ほとんど恩恵にあずかったことはありません。

夫はなぜか以前から、羽田に行ってみない? とわたしを誘っていました。飛行機が好き、というわけではないのですが、職場が羽田空港から近くて、普段から飛行機の発着陸が良く見えるそうです。そのため、羽田空港の展望台に一度行ってみたい、と言っていたのでした。

羽田空港へは友人のお見送りに行ったっきりで、もう何年も足を運んでいません。周りの人たち、ほとんどがスーツケースをもって足早に歩いているのに、わたしたちはキョロキョロしながら国内線第1ターミナルへ向かいました。

ただ、私も夫も広い空港の中で「旅する日本語」の受賞作品パネルを見つけることができず「まだ準備されていないのかも……」とあきらめました。インフォメーションの人に聞いてみるのも、ちょっと恥ずかしい。

せっかくだから展望台へ行って飛行機をみようという夫の提案の元(夫はもともと飛行機が見たかった)、展望台のある6Fへと移動。

そうしたら、なんと6Fに、「旅する日本語」で使用されていた小池アミイゴさんの原画展と、その近くに受賞作品のパネルが並んでありました。

「よかったねー、あって」と、夫が嬉しそうにしてくれたのが、何よりです。夫は普段からまったくSNSは使用していませんし、わたしが書いているものを読むことすらありません。そのため、わたしが書いたものを初めて目にする、と言っていました。

ただ、それほど関心はないらしく「さあ、飛行機を見に行こう!」とさっさと展望台へ移動。

その日は暖かくて、屋上展望台へいっても肌寒さもなく、飛行機鑑賞日和でした。三分に一台くらいの割合で、飛行機はじゃんじゃん着陸していって、目の前をせわしなく飛行機が横切っていきました。JRの山手線くらいの勢いで、飛行機はやってきます。着陸態勢に入る飛行機は、雲の切れ目から同じ角度で大きな音と共にスィーっとあらわれる様子は、何度繰り返しても見ごたえがあります。

カメラを持っている人や、子ども連れのご家族なんかも大勢いらして、けっこう穴場スポットなのかもしれません。夜になれば夜景も見られるでしょうし、デートにも使えそうです。

自分の受賞作品のパネルを見に行くなんて、ちょっと恥ずかしいなと思っていましたが、純粋に羽田空港そのものを楽しめました。行ってみて、良かったです。


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