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きみの元気がなくなると、とてもとてもとても困る

「うーん、ちょっと良くなりませんね……。また、来週も様子を見させてください」

がっかりと肩を落としながらも「はい」とうなずくしかない。

最近、わが家のネコの体調が芳しくない。あからさまな不調! というよりは「むむ? ちょっとおかしくない?」という感じ。

季節の変わり目は、いつだって毛の生え変わりがある。うちのネコは長毛に近いこともあり、毛繕いのたびに口の中に入る毛量が多い。ネコ草が大好物だけれど、毛玉を吐き出すこともあんまりうまくできないらしい。毛玉が胃や腸の中にある時期は進んでご飯を食べてくれなくなる。

毛玉が体の外に出てしまえば、一時的にショックを受けたような状態になる(吐くことがストレスになるらしい……)ものの、次第に食欲がもどってくるのでこちらもほっと息をついていた。

しかし、今年は毛玉の時期に加えて、どうも様子がおかしい。今年9歳になったし、高齢に近づいてきているから心配だねといいながら、定期的に見てもらっている動物病院へ。過去に膀胱炎を発症してから、2,3か月に一度尿を採取し簡単な検査をしてもらっている。

9月に入り、検査のタイミングと重なったのでいろいろ調べてもらうことに。尿の数字(血尿が出てるかどうか、とか)自体はそれほど悪いものではないらしい。しかし、細菌がすこし見られるというのでエコー検査へ。

どうやら膀胱内はあまりきれいな状態ではないらしい。ひどい膀胱炎とまではいかないけれど、軽度の膀胱炎状態だという。

最近、ちょっと食欲が落ちてたのは毛玉だけのせいじゃなかったんだね、気が付かなくてごめん。そうして、抗生物質を注射してもらい、また一週間後に尿検査と、エコー検査しましょうということになった。

そうして、その翌週に再び動物病院を訪れた。

尿の数字は先週よりも良くなっていますよーといわれ、ホッとしながらもエコー検査へ。しかし、ことは簡単に済まない。エコーでみるとやはりまだ膀胱の様子は芳しくない。一週間前と何も変わっていない様子だった。抗生物質が効いていれば、もう少しきれいな状態になっているという。

「うーん、これはまた来週も様子を見たほうがいいですね……。飲み薬も出しますので、一日一回飲ませてください」と先生に言われ、わたしも夫も、ネコ自身もがっくりとする。

ネコの膀胱炎は、細菌性のものと突発性膀胱炎というものがあるという。突発性膀胱炎は、原因がはっきりとはわからない。主にストレスが原因で発症するというけれど、ストレスのもとが何かが分からない。

季節の変わり目などに多く発症する、ともいうし、生活環境の変化が原因ともいわれる。もう一匹ネコを飼い始めたとか、来客が続いたとか、そういったことも当てはまるらしいけれど、そのどちらもわが家は当てはまらない。

血尿もないし、結石もでていない。大きな問題は見られないけれど、何らかのストレスがかかっていて、膀胱炎になっている。

……うーん、困った。

とにかく根気よく様子を見るしかない。ただ、猫に毎日薬を飲ませるのは、確実にストレスだろうから、これまたどうなることだろうかと心配でならない。


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