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もっと早く献血にいけばよかったのに

「あなたの趣味はなんですか?」と聞かれたら、「献血です」と答えていた時期がある。

高校生のとき、その学年全体で献血が流行っていた。献血は16歳以上になればできるのだけれど、ちょうど16歳の誕生日をむかえた人から

献血してきたでーーーー!

と、得意げに献血カードを見せびらかしていた。今でこそ磁気カードだけれど、私が高校生のころの献血カードは、確か二つ折りの紙タイプだった。(もう二十年以上前の話だ)

わたしの誕生月が1月なので「あー、早く献血したいなあ」と、同じく1月生まれの友人と、献血カードを見せてもらたびに羨ましがっていた。

16歳で初体験(献血)を終えたのち、わたしは定期的に献血をおこなうことになった。

献血は200ml・400ml・成分献血の3種類がある。体重や、血液成分によって400mlとれるかどうか、成分献血できるかどうかも調べなくっちゃいけない。

ちなみに成分献血とはざっくり説明すると、血液中の血小板成分献血と血漿成分献血とあり、血液中から、それらの成分だけを抜き出して、血液自体は身体に戻す、というものである。

成分献血は、血液成分を取り出したのち、身体に戻しているので、次回献血をおこなうことも割と早い段階でできる。次回は2週間後の同じ曜日に、献血をまた行うことができるので、何回も献血したい場合には成分献血がベストである。(年間献血回数は限られているのだけれど)

献血できない理由には、血液成分が足りない(貧血気味である)とか、血管が細すぎる、とか、歯医者に行ったとかいろいろある。また、「服薬している」というのがある。

わたしは、高校生・大学生のころは服薬していなかったので、できる限り献血をしていた。人の役に立ちたい、というよりも、献血ルームの雰囲気が好きなのと、血液が抜かれていくという不思議な感覚が好きだった。

社会人になって少しすると、うつ病を発症してしまったのでお薬を手放せなくなった。そのため献血から足が遠のいてしまう時期もあった。うつ病が一応落ち着いてからも、あれこれ投薬治療を行うこともあって、タイミングが合わなかった。また、わたしの血管は、以前は問題なかったのだけれど、冬場は「血管が細い」という理由で断られることも多く、献血のタイミングは夏に限られてしまった。

一時期は服薬することなく、「また献血ができるようになるな」とおもっていた。しかし2年くらいまえから、アレルギーの薬を服薬するようになって「ああ、また献血できない」とがっくりしていた。しかし、最近、「アレルギーの薬を当日飲んでいても、問題なく献血できる種類の薬もあるので、一度相談してみてください」という話を聞いた。

え? そうなの?

お薬飲んでるから、献血できないなあと自分で判断していたけれど、もしかしたらできるの?

そして先日献血ルームに行ったところ、わたしが飲んでいるタイプのアレルギー薬(抗ヒスタミン系)は、問題なく献血ができるとのことだった。また、3月にMRワクチンを接種していたけれど、ワクチン接種4週間後からは、献血してもよいと、献血ルーム内にいる医師の診断をうけて無事に400mlの全血献血をすることができた。

わたしの小さな野望としては、死ぬまでに50回は献血をしたいと思っている。本当は100回を目指していたのだけれど、うつ病になった時点で、その夢は下方修正せざるを得なかった。

今回の献血で36回目なので、あと14回。400ml全血献血は年に2回までしかできないので、50回までには単純計算をしても、あと7年は必要だ。

成分献血なら、年間に行える回数がふえるので、どうにかして成分献血をおこなえる身体に戻りたい。血管を太くする方法があるならば、誰か教えてほしい。

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