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身体の可能性を広げたい

「システマを始めて、なんか良かったとか、メリットみたいなことはあるん?」

先日、半年ぶりくらいに会った友人に、こんなふうにたずねられて「うーん」と悩んでしまった。

友人はnoteを読んでくれているのだけれど、ここ最近ちょいちょい出てくる「システマ」について質問を受けた。

というのも、わたしはこれまでに運動らしい運動はしていない。(ランニングくらいだろうか)彼女は割とスポーツ万能で、フルマラソンも経験しているし、出産したばかりだから最近はしていないだろうけれど、週に一度くらいヨガで身体をうごかしていた。

そんな彼女からしてみると、わたしが謎の武術(システマ)を始めたことが不思議でならないようだった。

わたしのnoteを読んでいて、「システマは(こうしてください、という)型がないから、ヨガなどとは違って難しそう」と言っていた。また、これまで運動とは縁がなかったのに、突然わたしがシステマなる武術を習い始めた経緯が分からないと感じたのだろう。

これには、わたし自身うまく説明できなくて、その場ではちょっと迷ってしまった。

ただ、自問自答したなかで、わたしがなぜシステマをまなび続けているかの理由が、ひとつだけ明確にある。それは、「自分の身体の可能性をもっと広げたい」というものだ。

わたしがシステマを知ったのは、「世界の果てまでイッテQ!」だ。イモトアヤコさんがロシアを訪問し、システマを体験してみるという内容だった。システマ創始者のミカエルのストライクを受けられるなんて、うらやましいなあ、と今なら思うけれど、初めて見たときは「ん? あれはどういうこと?」と、よく分からなかった。

イモトさんがパンチを受けて、非常に痛がって悶絶していた。おそらくバラエティ番組としては、それを面白がってほしい、という内容だったのだろう。けれど、ミカエルはそれほど強いパンチをしているようには見えなくて、「なぜそこまで痛いのだろう?」と不思議に感じたのだ。

すこし話がそれるけれど、昨年末にイモトアヤコさんは結婚され、旦那さんであるイッテQの石崎ディレクターとこれまでの軌跡、としてシステマを体験している内容がほんの少し再放送されていた。システマのクラスに通い始めてから改めて見る機会があってちょっと嬉しかった。

急所を殴っている、ということでもないのに、あれほど痛いと感じさせるには、何か理由があるはずだ。そう思って、それからずっとシステマを学んでみたいなあと心に留めていた。

まさかカルチャースクールで学べるとは思っても見なかったけれど。システマを学び始めてから、身体に対する意識が少し変わってきたのと、筋肉のうごき、緊張とリラックス、呼吸など、ふとした瞬間に意識するようにもなった。

システマは武術のなので、おそらく「強くなりたい」と考えている人が学ぶもの、と思う人も多いかもしれない。実際にそういう方々もたくさん学んでいらっしゃる。どちらかと言えばわたしのような考えの人は少ないのかもしれない。

しかし、身体の筋肉や機能を有効活用する武術として、これからも学んでいきたい。理想を言えばもっと学ぶ時間を増やしたいし、自分の身体の動きをもっと理解したい。


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