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あっという間に過ぎていく

もう9月、というのが何だか全然ピンとこない。体感としては8月、いや7月といってもいいくらいなんだかよくわからないままあっという間に夏が過ぎてしまう。

残暑も厳しいだろうから、まだ夏といえばギリギリ夏だと言えるのだろうけど。でももう今年も4ヶ月で終わるんだと思うと、夏というよりもう年末だなという気持ちになる。

スーパーなどではもうハロウィンのイラストがパッケージに載っているお菓子が売られていた。ハロウィンは10月の終わりのイベントなのに、8月の終わりからもうそのイベントを意識させられてしまうと、「あ、今年はもう終わり」と感じてしまう。

実際のイベントよりもずいぶん早く広告など普段目にするものから季節を先取りしてしまう。そのせいもあって、本当にそのイベント当日が来るよりも前にイベントが終わってしまっている気になってしまう。11月になればもうクリスマスだろうし。

何でも先に先に、意識だけが向かってしまうから、意識と体感がずれてしまう。目の前にあることに集中すればいいのだけれど、どこか集中できなくなってしまう。

けれども、「毎日を大切に暮らしましょう」と言われると、いや、別に大切も何も粛々と暮らしているし、その時々で雑にしているつもりもない。振り返ってみると「ああ、あの時はちょっとダラダラしてたかもな」と思うことはある。けれど、その時はそれで精一杯で、大切にしていないわけじゃあない。

目の前にドンっと置かれたやらなきゃいけないことはたくさんある。ひとつずつかたずけて行くしかないのもわかっている。けれど、どうしても、目の前のことよりも、ずっと先のことばかりチラチラと気がかりになってしまう。具体的な予定がある、とかそういうことじゃない。季節を先取りしたり、先のことばかりを見せられてしまっているような。

何だかこうしてあっという間に、毎日が過ぎてしまって、今年が終わってしまって、一年が過ぎてしまって……、という繰り返しなのだろう。

あっという間にいろんなものが過ぎ去ってしまう。自分にとって、何を大切にするかを見極めていかないと、なんだかよくわからないものに巻き込まれたような気になっているだけで、どんどん時間は過ぎて行く。そうして、結局何にも手元には残っていなくって、取り残されたような感覚だけが付きまとってしまうのだろう。

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