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またキミと、仲良くできるといいのだけれど。

2018年6月17日。そこから先は、なにも書かれていなページが続いていた。

なんのことはない。「ほぼ日5年手帳」の話である。

5年間の記録をつける。毎年の変化を知ろう。今書いたことが、5年後にはどんな風に感じられるだろうか……。なーんて、思っていたのに。

恥ずかしながら、手に取ることすら、なくなっていた。

なんで手に取らなくなったか、いくつか理由らしいものはある。

春先に知らされた父の病状について記しておこう、そんなふうに考えていたけれど、ありがたいことに経過も順調で気が抜けてしまったこと。週末にまとめて書くスタイルにしていたので、週末にバタバタと予定が立て込むと手帳と向き合う時間が少なくなってしまったこと。などなど。

ほぼ日手帳オリジナルバージョンを持ち歩いているため、毎日の予定や、ローン返済の記録、パッとメモしたいことはそれに書きなぐってしまう。改めて5年手帳に書くことってなんだっけ……? と迷いが出てしまった。ネコの健康状態なんかを書いておけば、年を取ってくるときに便利かなとも思っていたけれど。

手に取ることもなく、机の上に置かれたままになったほぼ日5年手帳。書かなくなってしまったことへの罪悪感のようなものまで出てきてしまって、ちらりと目にするたび「ああ、ごめんね。きみとはいつか、ちゃんと話さなくちゃいけないと思っているんだけれど」と心のなかで謝り続ける日々が続いていた。

9月に入り、2019年の手帳の発売がはじまると「ああ、もうそんな時期か。早いなあ」と思いながらも「2019年になったら5年手帳はもう1年使ったことになっているじゃあないか」という焦りも出てきた。うまく使いこなせないのに買ってごめん。でも、今から改めて向き合っても、結局同じことに繰り返しにならないかな……? キミをないがしろにしてしまうだけじゃないか? 

すれ違いをつづけている男女が別れるかどうかの場面のような言葉だけれど。キミと5年間付き合いますよ、と決めていたはずなのに。なぜだろう? 一年ごとに買い替える、オリジナルのほぼ日手帳とはうまくやれているはずなのに。


思いきって捨てる? いや、そんなことは、到底できない。2018年に約束した5年間を捨ててしまうようなものじゃないか。

しかし、ようやく思いついたことがある。それは「筋トレの記録」をつけることだった。最近へなちょこだけれど自宅で筋トレを始めた。一ヶ月くらいは、なんとなくだけれど継続できている。

私が参考にしている筋トレやストレッチはインスタグラムで目にしたものが多い。#筋トレ や#筋トレ女子 などで調べるといろいろと出てくる。(中には、いやそれ筋トレ関係ないやろ! と突っ込みたくなるようなものもでてくるけれど)インスタには「今日の筋トレ」などとして、体重や筋トレのメニューを書いてアップしている人がたくさんいる。確かに、自分自身がその時どのくらいの回数、筋トレしていたかを記しておけば、筋トレのレベルアップが可視化できて良いのかもしれない。

そうして私は、9月15日から「ほぼ日5年手帳」に筋トレのメニューと行った回数を書き込むことにした。トレーニングメニューを書くだけなので対した時間は取らない。他のことも書きたくなったら、スペースはたっぷりあるので書けば良いだけだ。誰かに見せる訳じゃないのだから、自分の好き勝手に使えばいい。

ほぼ日5年手帳をつかって、習慣化できている人にとっては「間詰はずいぶんズボラだな」と思われることだろう。けれど、なかなか習慣化するというのは難しい。筋トレの記録をつけるというのも、けっこう無理やり思いついたようなものだ。5年先まで筋トレを続けていられるだろうか……? 心配でああるけれど、初めたばかりなのに「できない」とはいいたくない。

ほぼ日5年手帳、またキミと仲良くできるといいのだけれど。付かず離れずの恋人みたいに、うまくやっていけたらいいね。



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