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「林ゆうき 10th Anniversary Concert ~劇伴食堂 はやし屋~」 おみそ汁的視点からの感想【#まどか観劇記録2020 1/60】

まず始めに、今回のnoteはイベントレポートではありません。
林ゆうきさんのコンサートに行って感じたことではあるのですが、音楽の話は一切書いていません。
あと、おみそ汁もコンサートには出てきていません(笑。
なので、コンサートのことを知りたいと思ってここにきてしまった方は今すぐ、林さんご本人のnoteか当日配信が保存されているYouTubeを見に行ってください↓

じゃあ何を書くのか。
「林さんのコンサートに行って拗らせオタク(私)が救われた話」
主観も主観。誰も得しない私が書いておきたかっただけの話なのでここで読むのをやめていただいて大丈夫です。はい。


“誰かのファンでいることはとても怖い”
唐突ですが、私はそう思います。

アーティストの方に限らず、ビジネスの場、お店など、「好きだ、もっとも見たい(行きたい)、応援したい」そう思う対象が私にはいます。
応援したいという気持ちから、この存在を世界に対して広めたいと思うし、その存在に対しては感謝を伝えたいと思ったりします。具体的には、Twitterでつぶやいたり、お手紙を書いたり。

ただ、好きだとその対象に向かう気持ちがあるのと同時に、迷惑に思われたくない、嫌われたくないという対象から離れようとする気持ちもあります。自意識過剰といわれたらそうかもしれませんが、私はめちゃめちゃ気になるのです。こちらは好きで好きで仕方ない分、一瞬でも相手を嫌な気持ちにさせるのが怖い。
もちろん公序良俗に反することはしませんし、自分で考えてよくないぞと思うことはしません。でも、相手も人間だし、個人の感じ方には差があるから、何がよくて何がだめなんてわかりようがないんです。身近な対象であればトライ&エラーを繰り返して知っていくことは出来るでしょう。でも、ファンと対象の間には相互通行なんてあるわけがなくて、一方的に好きで一方的に悩んでいるのが普通です。ファンレター議論がしょっちゅう起きているもきっとそういうことだから。

常に答えの出ない自問自答を繰り返して、ファンと名乗ってはいけないんじゃないだろうかと不安になったりする。ファンであることは不安定です。不安定だからといってやめられるものでもない。私の場合。拗らせたオタクです。

でも

林さんの言葉はそんな“ファン”に居場所をくれました。
本編の最後、そしてアンコールの最後の曲を演奏される前に、二回も、ファンの存在が力をくれるとおっしゃってくださった。ファンの言葉や感想はご自身だけでなくすべての作曲家にとってかけがえのないもので存在意義をくれるものだと。そして、演奏家の方々にも感謝をされて、ファンを含めた林さんに関わる全ての人を「僕のヒーロー」だと。

その後に演奏されたのは「You Say Run(『僕のヒーローアカデミア』より)」。そんなの絶対泣くじゃないですか。

林さんの言葉はその日初めましてだった私にまで居場所をくれました。林さんのファンだけでなく、”誰かのファン”でいたいすべての人に居場所をくれました。
「みんな誰かにとってのヒーロー」
林さんのこの言葉を、きっと私はずっと忘れません。

不安定の塊みたいな私のような人間でも林さんの言葉を信じることができたのは、その日のコンサートの時間がずっととても優しかったから。そして林さんのMCが不器用だったから(ごめんなさい)(笑。

MCの第一声が「キーボードの音ならしちゃってすみません(マイク取るのに袖が引っ掛かった)」だったし、
ガノタ(ガンダムオタク)話をしたすぎて曲名すっとばしちゃうし、
アンコールではやることないとお餅を配り始め、タンバリンダンスを披露。

狙ってできないじゃないですかそんなこと。わずか数時間の間に垣間見える林さんのお人柄に私はすっかり魅了されていました。そしてこの人の言うことは信じようと思えた。あとね、こんなこともあったんです。

だから、余計にあの言葉が忘れられないんです。

優しすぎる3時間は、私にとっておみそ汁のような優しくてほっとして時々求めてしまうような時間だったんですよというタイトルの意味をお話したところでおしまいです。

林ゆうきさん。本当にありがとうございました。

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