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スペインの老舗ブランド 誰もが知ってるLOEWE

スペインの老舗ブランド 誰もが知ってるロエヴェについてです。

19世紀から3世紀続いて存在し続けてきた世界的に数少ないスペインの老舗ブランドです。

スペインが大好きで、特に革職人の仕事をリスペクトしていたドイツ人のエンリケ・ロエヴェ・ロスバーグさんが、スペインに移住するという一大決心をし、現在のマドリードのエチェガレイ通り(当時はロボ通りといったそうです)に工房を作ったことが始まりです。

創業は1846年、その後1905年にLOEWEという名前でお店をオープン。当時の国王アルフォンソ13世が、LOEWEを王室ご用達ブランドに認定しました。

そして、20世紀に入ってLOEWEは大躍進します。1980年代には、クラウディア・シーファーなどのスーパーモデルによってLOEWEは世界的なファッションブランドになります。

革製品から始まったLOEWEは、かつて著名なデザイナーのジョルジオ・アルマーニさんやカール・ラガーフェルドさんがデザインにかかわっていたとされます。

このころからLOEWEはルイヴィトン社と提携し、1996年にLVMHグループの傘下に入ります。1998年にはナルシソ・ロドリゲスさんがクリエイティブ・ディレクターに就任。それまでのLOEWEはデザイナーネームを明らかにしないものを発表し続けていましたが、ここからデザイナー色を濃くだし、プレタポルテへ参入。大きく変わっていきます。ちなみに、ナルシソ・ロドリゲスさんはアメリカ人ですが、おじいさんはスペインのカナリア諸島の方で、カウンシル・オブ・ファッション・デザイナーズ・オブ・アメリカ(CFDA)のベスト・デザイナー賞を受賞したデザイナーです。日本では資生堂と契約して香水を発売していましたね。

LOEWEがLVMHの傘下に入った時、現地の新聞では「LOEWEはもはやスペインブランドではなくなった」という悲観的な見出しが新聞に出たものです。

現在もクリエイティブ・ディレクターが変わっても、レザーのクオリティと巧みな技は健在です。

一度は開店当時の門構えが残るLOEWEの本店(グランビア通り)のお店を訪れてみてください。

LOEWE マドリード LOEVE店


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