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「私がどうしたいか」を問い続けていく【永野間かおり】〜Instructor’s File・2

「北の雄」と表現したくなる人。

「産前・産後のセルフケア オンライン教室」を担当するインストラクターを紹介する「Instructor’s File・2」は、産後ケア札幌教室のほか、夏季には飛行機や車でオホーツクなど道内各地を遠征する永野間かおりインストラクター(かおりん)の登場です!

小柄で色白で、でも三兄弟の母でプロレス好きってギャップや、底知れぬ強さを持っているかおりんの魅力を伝えたい!

>>かおりんの個人サイト「産後チャンス」

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●私が欲しかったものだよ!!

家族は単身赴任中のパートナーと、中3・長男、小6・次男、小1・三男です。


大学卒業後、幼稚園に就職しましたが、鬱になり1年足らずで退職。
その後、結婚・出産。以降7年を専業主婦として過ごしました。転勤族でいろんな街に移り住み、それなりに楽しく暮らしていましたが、「子どもはかわいい、でも彼らが成長して巣立ったら、私は何をして生きていけばいいんだろう…?」と、ずっとモヤモヤしていました。

そのころマドレボニータに出会い、「〇〇くんのママ」ではなく、「永野間かおり」で人と社会とつながりたい希望に気づき、それを無視できなくなって、マドレボニータの門を叩きました。


32歳で産後セルフケアインストラクターになってからの日々の方が、もっとおもしろくて充実しています。責任も悩みも葛藤もあるけれど、これが私の欲しかったものだよ!と思いながら、日々はたらいています。

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●「なんで?」が生きづらさから、自信へ

子どものころから、「こうしましょうね」と言われたことに「わかりましたー」とすんなり言えずに、「なんでかな?」と止まってしまう子でした。

産後も「赤ちゃん生まれても体しんどくてもしょうがないよね」「夫婦げんか増えても仕方ないよね、こんなもんだよね」って割り切れずに「なんで、みんなこんなしんどいのに、しょうががないって思っちゃうんだろう」と違和感を感じていました。

だから疑問に思ったことは素直に聞くし、「違うな」と思ったことには声を上げてしまう。正直そんな自分に「生きづらいな」と思うこともあります。でも、「それは違うよ」と言われたり、無視されたり流されとしても、自分が何も言わなかったり、質問しなかったり、行動しなかったことを後悔したくない。

同時に人からどう評価されるか、ということには人一倍敏感で、怖いとも思っています。それでとことん考えた。

いろいろ気にしすぎてとっ散らかったら「人からどう思われるか?は、自分にはどうにもコントロールできないことなんだ」と思えました。「考えるなら、人のことじゃなくて、私がどうしたいかだ」と思えたら、言いたいことが言いやすくなった。

私の言葉に耳を傾けてもらう中で「私だって言いたいことを言っていいんだ、やりたいことをやっていいんだ」とちょっとずつ自信を持たせてもらっています。

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●「尊厳」と「つながり」が大切

オンライン教室で2週目にやっている対話のワーク「私の大切にしたい価値観」で「尊厳」と「つながり」を選びました。

「お互い違うんだ」ということを前提にしながら、同じぐらいの強さで「だからつながって何かやりたい」と人を求めています。

先輩の吉田紫磨子インストラクターが「一人の時間が好きだと言えるのは、人と過ごす時間や楽しさやよさを知っている、経験しているから。」と以前何かで書かれていました。

本当の孤独だけだと辛くなる。私は人が好きだし人に興味がある。だから、人と話したり、本をたくさん読んでいます。「人ってどういう存在なんだろう」を追い求めながら、人とつながりを深めたい。

自分はすごく欠けている、足りないなという感覚がつねにあります。ポジティブさと同じぐらいのネガティブさも抱えていて、一人では生きられないとも。結婚して家庭を持って子育てをしているのも、一人では無理で、夫と補い合いながら2人だからできていると思っています。レッスンをやっていても、参加者さんと「ひとつの場をつくる」、力や個性を寄せ合って関係性をつくることが好きなんです。


●棚橋から学ぶ仕事の哲学

一時期、会う人会う人が「プロレス」と言う時期がありました。で、まず本を読んでみた。札幌では年に2回ぐらいしか興行がないので。

そうしたら、人生や仕事に大事なことが詰まっていました! 特に、受け止める方は受け止め切る、「受けの美学」。自分!自分!じゃなくて、攻める方も受ける方も相互に補い合っていて、「ヒール」と呼ばれる人にも役割と意味がある。

尊敬するのは新日本プロレスの棚橋弘至(ひろし)。ビジネスマンとして優秀なんです。「100年に1人の逸材」だって自分で言い始めたのね。リングだけじゃなくて、バラエティーに出たり本を書いたり、自分自身をちゃんと表現している!って。仕事って現場だけじゃなくて、いろんな場や媒体を使って、自分が大事だと思うことは伝え広げていけるんだなと思わされました。気持ちが落ちると棚橋の著書「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」を読んで、何度となく励まされています。

2020年8月壁紙


●必要なものは向こうからポンとやってくる

臆病で慎重な私がオンラインの産後ケア教室をやるって1年前、半年前は想像もつなかなかった。

でも、必要なものは向こうからポンとやってくると思っているので、それをしっかりキャッチしてこれからもやっていきたい。今までも事業計画などをしっかりつくったことがなくて(笑)。家事をしたり、運転しながらふんわりぼんやり考えた方が、本当にやりたいことやおもしろいことが思いつくなと思っています。

産後ケア教室9月②


コロナ禍の状況も、「本当に大切なものは何か?」「自分が今したいことは?」を問いかけ、選択し直すチャンスだな、と。その問いにできるだけ正直に、納得した選択と行動をするために、まずは自分の心身をできるだけ心地よく、ご機嫌な状態にしたいですね。

(聞き手・長野奈美)

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