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今年の漢字「出」にする

年末年始になると考え始める、次の年の抱負について。
一年の抱負を漢字一字で表すということを、昨年から掲げることにした。
わたしの2023年の漢字は「出」。自分の思考、感情、想い、そしてモノを出していく。頭の中にあるものは、言葉としてアウトプット。必要のない身の回りの物は手放す。

思い返せば昨年は、次男が生まれて1年が経つので、生活と身の回り、自分自身もキャリアを築いていく基礎固めの年にしようと「基」という字を選んだが、家族やパートナーシップの土台ってどんな風に築くのだっけ?どういう形が私のキャリアの理想だろうかと、探し続け、迷走した1年となった。

昨年末を迎える頃には、ようやく家族も私も満たされる形が見えてきた。
自分の心の真ん中を知り、自分を満たしていくことが家族の幸せにつながることも体感できるようになった。起こりくるいろいろな物事に、喜怒哀楽を家族にぶつける。でも、自分はなぜこんな気持ちになるのか、ということを言葉にできずにいるとモヤモヤが残る。家族にぶつけてしまったネガティブな感情を書き留め始めた。何が嫌なのかを言葉にして、冷静になってから相手に伝える。感情を「書く」ということに慣れてきた昨年だった。

子どものころから、ネガティブな感情、特に「怒り」「イライラ」のような感情を出すことは悪いことだと思っていた。親や周りからそう言われていたからか、ずっと押し殺してきた。でもそれが言葉にできないと悔しくて涙になる。「どうして泣いているのかわからない」自分でも言語化できない涙に、周りは心配したものだ。大人になってからも、子どもを生んでも変わらず、涙だけ出てきた。感情を言葉に書いてみる。最初はネガティブな感情を書き残すのに抵抗はあった。けれど自分が嫌だったこと、許せないことは毎回同じようなことなのだと書いてみるとわかる。そして、相手に伝えることができる。次に同じような気持ちになったとき、怒りをぶつけることができた。思ったよりすっきりする。「怒り」を言葉にすることは大切なこと。「怒り」は「悪」ではない。自分の「不快」を人に伝えることで「幸せ」は増えていくのではないか。

そして、ポジティブな感情は惜しみなく出そう。「嬉しい」「楽しい」「ワクワク」「素敵」・・・。そして人に伝える「誉め言葉」、シンプルだけれども一番大切なのは「ありがとう」「あなたのおかげ」。そして自分の非を認める「ごめんね」。

感情を言葉にするということは、気持ちを整えるうえでとても大切だということに気付いたと同時に、心が揺れ動いたことを書き留めておくことは自分を知る上でも大切だ。自分はどんなこと、物、人に心が動くのか、何が好きで心地よく、何が嫌いで不快になるのか。
落ち込んだときに、自分の好きなことをコーピングリストとして持っていれば、すぐに心をリセットできる。自分を不機嫌にするものが分かれば、事前に回避することもできる。心地よく生きるためには、自分を知ることはとても大切なことだ。

近年、「断捨離」から始まり「ミニマリスト」という言葉が流行とともに新しいライフスタイルとして根付きつつあるが、所有しているモノと心(思考)は繋がりがあるということも実感として出てきた。私は小学生の時から「整理整頓だけは苦手ですね」と担任の先生からも言われてきたし、どうやって整理や片づけをすればよいのかという方法も知らなかった。というより、「方法」があるということを知らなかったので、自分としては「片付いている」と思っていたのだ。整理収納アドバイザーの発信などを見聞きして、整理・収納・片付けが何たるかをようやく理解できてきた。モノを手放し、整理することで、心を整える、物理的な「物」に対しても自分の好き嫌いを見極める作業は、自分探求にもつながるのだと、整理を始めて感じたことだ。

今年は「出」すということで、自分を知る。そして自分が心地よくなった分、周りの人におすそ分けする。そんなことが叶う一年にする。


★参考書籍:
Amazon.co.jp: 何から始めたらいいかわからない人のための整理思考法 eBook : まあち / 整理収納アドバイザー: 本


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