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272日後にうつになる教員と賢者の石


ナンダカンダ

こんにちは。まどりです。
わたしは、病休中の20代教員。
うつと診断されるまでに書き溜めていた日記を少しずつ投稿しています。

冒頭の唐突の藤井隆さん、この1年間彼はずっとわたしに光を与えてくれました。

ナンダカンダ、叫んだってぇ〜♪
やりたい〜こと やるべ〜きで〜す♪
あんたなんだ 次の番は〜♪
やりがいあふれるレースで〜す♪

な、なんていい曲なんだっ…!!(大涙)

そう、昨年久しぶりにこの曲を聴いたとき、1人でこっそり大泣きしました。

みなさんにとってのお気に入りの曲とはどんな曲ですか。

ふとしたメロディに心を握られた曲。
詩の一節が芯を突き刺して、内側から涙が溢れた曲。
最初は好きではなかったのに、なんなら鼻につくと思っていたのに、気づいたら何回も聴いていた曲。
昔の生活の匂いや感情、景色が染みついた曲。
学校や職場での仮面を装着する時のテーマソング。
業務を終え、本来の自分に戻る時のテーマソング。

他にも「ある曲」や「あるアーティスト」が「ある人」を象徴していて、そのアーティストをみるだけで「その人」との記憶が良くも悪くも引っ張り出されることもありますよね。

どの曲も「あの曲を聴いたらもうなんか色々浮かんじゃってさ」の「なんか色々」という言葉では言い表せない、
この世の絵の具じゃ描き表せないなんとも絶妙な、微妙な、色が胸の中に広がります。

記憶の引き出しを整理するには、曲の引き出しを整理すればいいのではと思うほど、音楽はいつもわたしの生活のそばにありました。

ひとまず、

ありがとう、Mr.藤井隆。


藤井隆の「ナンダカンダ」。
ぜひ聴いてみてください、とは別に思いません。
聴きたい曲を聴きたい時に聴けばいいと思います(笑)

じゃあこの話なんだったの?

ナンダカンダと意味のないことを垂れ流し、まえがきが長くなってしまいました。
それではいきましょう。

今日の日記は、「お前ほんとに藤井隆聴いてたんか。」と言いたくなるほどにどんよりしています。

以下、日記の引用です。


2023.8.23(水)

3日目。相変わらず、負の感情が占拠している。
だめだ。人の話を聞いている余裕がない。
みんなすごい話しかけてくるじゃん。ありがたいけれどありがたくない。
ずっと泣きそうだけど、涙も出ない。

実技指導ができないのに偉そうだなって思うよね。
わたしの胸の中は要求ばかりだ。最近みんなのいいところ伝えたことあったかな。
心に余裕がないから笑顔が少なくなってる。多分。
どうしたらいい。
いっそのこと全部投げ出したい。

部活と学級運営ってそんなに似たものなのかな。
苦しい時もいつかは終わる。
そう思って耐えてきたけど、毎日が目まぐるしすぎるし、やかましすぎる。

死ぬ方法も少し考えた。今すぐここから消えてなくなりたい。
解放されたい。暗い日記になっちゃった。



《後記》

やーこわいこわい。

こわいよあんた。
日記を読むに、当時は絶望の淵にいるようですが、
今は、「今すぐここから消えてなくなりたい。」の部分の「ここから」の変換が、何度打っても「ココカラファイン」になってしまうことにクスッと笑えるほど、元気です。

実際当時もわたしがこんなデスノートを書いているとは、周りの誰も思っていないと思います。

まあ、そりゃね、まず興味ないしね。

って感じなんですけど、それ以外にも、
わたしは本当に周りの方に恵まれていて、
生徒さんにも恵まれていて。

誰かにいじわるされた
生徒や親に嫌なことを言われた
とかで潰れたわけではありません。

強いていうなら、自分です。
自分に潰されました。

『教員を続けるなら「思考の癖」をどうにかしないと続けられないよ。』
これは、わたしの人生の師である我が夫の名言です。


そう、わたしの隣には、いっこく堂のように、パペットマペットのように、
常にぎゃーぎゃーとツッコミを入れてくるパペットとマペットがいるのです。

パペットとマペットで漫才してくれているだけならいいのですが、
ツッコミを入れられるのは、いつもわたしです。

何かをやろうとする度に、
「おまいさん、本当にそれでいいのか?」
「おまいさん、その言葉は少々尖りすぎでねーですかい?」
「おまいさん、顔ひきつってますぞ。」
「おまいさん、一体なにを言っているんだ。」
「うまくいくかね〜〜どうだろね〜〜〜(ニタリ顔)」
と声をかけて来ます。

これがわたしの「思考の癖」です。
できることも、いらん声が聞こえてきて、自爆するのです。

授業をするにも、
準備に準備を重ねて、その上に準備を重ね、さらにその上に一応「準備」というものを重ねます。
そして、いざ授業開始!となると
ヴォルデモートの声が聞こえてきた時のハリーポッターみたいになります。

この時も、周りから見たらちゃんと授業しているのです。
ペラペラ喋っているのです。
でも、心の中を覗くと本人はヴォルデモートに話しかけられているのです。

この感覚、「わかるわかる!」となってくれる方、絶対いると思ってます。
人前で話そうとするとディメンターが押し寄せてくる感覚、共感してくれたらわたしはもうそれだけで嬉しいです。
そろそろハリーポッターネタやめてくれというツッコミも嬉しいです。ありがとうございます。

良く言ったら、「真面目」「完璧主義」なのかもしれないけれど、
真面目や完璧主義なんて百害あって一利なしや。

めっちゃヴォルデモート話しかけてくるし😩


「自己肯定感の高め方」とか昨今よく耳にするけれど、
それよりもまず大事なのは、自分の思考の癖を理解することだなと最近感じます。

まあわたしはまだ到底自分の思考を操ることはできそうにありません。

このまま年を重ねたら、完全に自分の思考をウィンガーディアム・レヴィオーサできるようになって、「あなたのは“レヴィオサー“」と友達に注意できる日が来るのでしょうか。

まあ兎にも角にもぼちぼちやっていくしか道はなさそうです。

では、また。

まどり


あなたのは“レヴィオサー“

#結局最後までポッターネタ







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