見出し画像

「さ入れ言葉」ってなんだ?

こんにちは。
マドンナワークスの中の人、Tです。

一歩外に出ると溶けるんじゃないかと思うような暑さもやっと落ち着いて、朝晩は肌寒くなりました(あくまでも関東の話です)。
私の中で、2023の大一番としていたライブも無事に終わり(席運にも恵まれて最高で最幸な時間でした…ありがたや)、今は目の前の仕事を黙々とこなす日々です。

私の場合、書く仕事と並行して他の方が書いた文章をチェックする機会も多いため、常に正しい日本語を使うように心がけてはいます。
でも、普通に話しているだけだと、正しい日本語なんて意識していない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、最近よく見られている「さ入れ言葉」についてご紹介したいと思います。
無意識に使っていないか、ぜひチェックしてみてください!


日本語は書くのも話すのも難しい!

■そもそも「さ入れ言葉」って何?

「ら抜き言葉」や「い抜き言葉」はよく知られていると思いますが、「さ入れ言葉」は聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
主に五段動詞で現れるもので、その名のとおり「さ」が過剰になってしまう言葉を指します。
…という説明をするよりも、実際に例を示したほうが分かりやすいですね。では、早速!

「明日は家庭の事情で、会社を休まさせていただきます」
「期間限定で、手数料無料でやらさせていただいています」
「この曲の歌詞が、切なさすぎる」
「若い世代は、正しい日本語を知らなさすぎる」

…どうでしょうか。1つくらいは見たことがあるかもしれませんね。

ちなみに、それぞれをただしく書くならこうなります。「さ」を抜くだけですが。

「明日は家庭の事情で、会社を休ませていただきます」
「期間限定で、手数料無料でやらせていただいています」
「この曲の歌詞が、切なすぎる」
「若い世代は、正しい日本語を知らなすぎる」

こちらのほうが、やはりしっくりきますね。


正しいものと比べるとしっくりきますね!

■正しい文章か不安なときは…?

文章を書いたあと、正しいのかどうか不安になることもあると思います。
そんなときは、ぜひWordを活用してみてください。

オンラインで校正してくれる無料ツールはいくつかありますが、「さ入れ言葉」を現時点でちゃんと見極めてくれたのは、残念ながらWordだけでした。
特にビジネスシーンなど公の場で使う文章は、無意識に雑な日本語になっていないかどうか分かりやすいため、Wordで作成することをおすすめします。

話し言葉やSNSなど、プライベートでは多少雑な日本語でも構わないと思いますが、その癖が染みついてしまうとなかなか抜けなくなるので、日頃からちょっとだけ気を付けてみると良いでしょう。


Wordは賢い!!

■ちょっと変な日本語は、他にもたくさん

ちなみに、よく耳にするけどちょっと変な日本語というのは、他にもたくさんあります。
例えば「バイト敬語」。「ファミレス敬語」や「コンビニ敬語」と呼ばれることもあります。

「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「お席の方にご案内いたします」
「本日のおすすめ料理になります」

こんな表現、聞いたことありますよね。
よく耳にするので、慣れてしまっているかもしれませんが、これらを正しくするのなら、以下のようになります。

「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「お席へご案内いたします」
「本日のおすすめ料理でございます」

個人的に、この「バイト敬語」はなくならないと思っています。このほうが丁寧だと思って使っている場合、そのまま受け継がれていくからです。
そのうち「日本語の変化」として一般的に受け入れられるようになるかもしれません。しかし、正しい表現を知っているなら、ぜひ気を付けてほしいと思います。


聞き慣れてはいますが…

いかがでしたか。
2022年のアメリカ国務省の調査では、世界一難しい言語としてランキングされている日本語。
その言語を自然習得できているのは、幸運と言えるのではないでしょうか。どうせなら正しい日本語を完璧に操れるように、しっかりと知識を身につけていきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?