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PILOT キャップレス ストライプ

窓と申します。

今年もまた、あわただしく一年が幕を下ろそうとしています。
僕は昨日、「良いお年を」と口にしたことで初めて年の暮れを感じました。
年末の自覚なんてはっきりある人のほうが少ないのではないでしょうか。

今日もnoteを綴っていこうと思います。
先日公開した筆箱紹介の記事が20スキを越えたようで、有り難い限りです。
まだ読んでいない方がいれば、どうぞ見てやってください。


前置きが長くなってしまいました。本題に入ろうと思います.

キャップレスとは

ノック式万年筆「キャップレス」
「キャッ プレス」は、パイロットが開発・製品化した世界初のノック式万年筆として、1963年の発売以来、およそ半世紀に及ぶロングセラー商品です。ノック式ボー ルペンのようにワンノックですばやく書くことができ、ペン先の収納時には、気密性の高いシャッター機構によりインキの漏れや乾燥を防ぎます。独創的な発想 と優れた機能性から、国内はもちろん海外でも高い評価を得ています。

https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/capless_stripe/

キャップレスの歴史は長きにわたり、フリマアプリなどでたまに見かける蝕刻加工が施されたキャップレスは今から約半世紀前の製品だったりします。
キャップレスシリーズの上位モデルであるキャップレスストライプは、最近では伊東屋限定のゴールドモデルなどが登場しています。

製品情報

本体材質    黄銅にロジウム仕上げ
ペン先素材   18金
字幅      細字、中字
サイズ     全長:約140mm (収納時)
        重さ:約32g

ロジウムの上質な輝きとストライプ柄が際立つノック式万年筆

https://www.kingdomnote.com/item/2813625774205

購入に至った経緯

さて、ここまで引用などを書き連ねてきましたが、ここからは僕個人の考えや視点、感想を綴っていきます。

購入の経緯ということですが、長くなるかもしれないのでざっくり2つに分けて綴っていこうと思います。

万年筆への興味

そもそも僕が万年筆に興味を持ったのは夏休み、祖父が譲ってくれたPILOTのCUSTOM74がきっかけでした。

僕は日記を書くのですが、それまでは特にこだわらず、持っていた黒ボールペンを使っていました。(消しゴムで消せるシャーペンで書くのは嫌だったので)そこに棚ぼたで現れた高級万年筆の存在は、僕にとって大きいものだったのでしょう。一週間に一回だった日記のペースが3日に一回、2日に一回と縮まっていき、気がつけば一冊のノートをひと月で書き終えてしまっていました。

そのあたりから僕の次の万年筆に対する意欲は膨れ上がっていました。
人は良いものに一度触れると次を求めてしまうものなのです。

キャップレスへの興味

まず最初に興味を持ったのはペリカンのデモンストレーターでした。
Xに投稿されている写真の数々のなかで、この万年筆を撮った写真が素晴らしくて、惚れましたね。初めはこの万年筆以外を購入する気がありませんでした。(この記事で直接紹介するのは避けておきます。無断転載はさすがに失礼なので)

ですがペリカンのメジャーな万年筆のなかでは比較的リーズナブルとはいえ、簡単に手が出せる値段ではなく、衝動買いを抑えてじっくりと考えることにしました。

そんな中、Xに流れてきたキャップレスの絣が目に留まりました。調べれば調べるほどこのペンに対する興味が膨らみ、これにより関心がキャップレスに移りました。

そうして調べた結果ストライプに行き着きました。これがどちゃくそに刺さりました。しかし定価33,000円。とてもじゃないですが高校生が勢いで溶かせる額ではありませんでしたね。
しかし諦めきれず。一週間悩み尽くしました。
なんでも万年筆を購入する際は実際に試し書きするのがかなり大事だとか。そこで銀座伊東屋まで行きました。大学見学と建前を使ってまで試し書きに行ったのには、ある種の言い訳が欲しかったのかもしれません。
今思い返すと僕の心の中に、これで合うものでなければしょうがないから諦めようという気持ちが確かにあったと思います。

結果どうだったか。
死ぬほど良かったんです。僕のマイナスな思考はふっとばされました。
その場の雰囲気もあるでしょうが、僕には強い感動がありました。帰り中、試し書きの感触が反芻されるくらいには。

自分の誕生日に家族からもらったお祝いのお金をすべて注ぎ込みました。
一週間悩み尽くしたおかげで、何一つ後悔はありません。
他人の意見は関係ありませんよ。

デザイン

次に、ストライプというモデルにおける最大の魅力であるデザインについて少しばかり触れていこうと思います。

先程と同じく、2つに分けて紹介していきます。

美しい


製品紹介の部分であったように、黄銅にロジウムコーティングが施されています。黄銅とは銅と亜鉛の合金で、俗に言う真鍮です。ロジウムはかなり貴重な金属で、ジュエリーなどでは、必ず下地メッキとしてニッケルメッキやパラジウムメッキを付けてから ロジウムメッキは一番上に薄く0.05μ~0.3μほど付けるようにしているそうです。詳しい情報は得られませんでしたが、おそらくこのペンにもこれと同じか、似たような加工がされているとお思います。耐久性に優れ、購入してから約一ヶ月が経ちましたが傷は見当たりません。

色は映り込みの都合です

名前の通り縞模様。ロジウムコーティングが光を美しく反射します。

ホコリは見逃して

中心には PILOT JAPAN の文字が。

映り込みも見逃して

クリップの接続部はこんな感じに。旧型のキャップレス(ストライプではない)のなかにはキャップと軸が一体化しているものもあるようです。

ライトを正面から当てれば中が見える

ペン先を出す前はこんな感じになっています。深淵ですね。
明るくすれば中のシャッター部分が見えます。うまく撮れなかったのでそれはボツになりました。

ちょっとぶれた

ノック部分です。流石にここはアルミなんだと思います。

このペン、縞部分以外は鏡面になっています。映り込みが本当に怖い。

ペン先

いまさらですがペン先とニブって同じなんでしょうか。よくわからないのでペン先で統一します。

何時でも美しい

筆記が可能な状態のときはこのようになります。ひょっこりペン先が顔をのぞかせていますね。


画質には目をつむりましょう

これがノック部分を限界まで押した時の状態になります。
基本的に刻印は見えないようになっています。

機構

デザインにまとめて良いのかわかりませんが。

どうあがいても正面を向いてくれなかった

ねじきり式で分解ができます。
僕はコンバーターをつけていますが、カートリッジにする場合、それを覆うようなガードをつけて使用します。ノックする都合上でしょうね。

刻印の技術がすごすぎる

先ほどは見えなかった刻印を見ることができます。
ペン先を見ることで改めてこの万年筆の特殊さが認識できますね。

使用してみて

一行目から本末転倒のようなことを言いますが、こればっかりは僕個人の主観でしかないので、アテにはしすぎないでください。僕にとってのメリットは人によってはデメリットかもしれないし、デメリットはメリットかもしれません。
以上のことを踏まえて、僕が1ヶ月間毎日使用してきた感想を紹介します。

良い点

挙げだしたらきりがないので、一つに絞ります。

・ペン先が一瞬で収納できる
このペンが最も誇る点です。購入前はすごいなーくらいにしか思っていませんでしたが、実用してみるととんでもねぇです。
ボールペンと同様の使い方ができるので、言葉を調べる、別の色を使うなど書くのを中断する間の時間が消し飛ぶことの便利さ。
要するにキング・クリムゾン。

悪い点

ものを紹介するときは良い点より悪い点のほうが重要なんじゃないかって思います。

・指紋がつく
これは明確なデメリットですね。
めっちゃ付きます。僕は気にならないので大丈夫ですが、几帳面な人には死活問題にもなり得るかもしれません。

・若干重い
32gですので、何時間も筆記するのは大変かもしれません。
裏を返せば筆圧がいらないとも言えるので、完全なデメリットとは言えないでしょう。

その他

僕が購入してから一番驚いたのは、ノックが想像以上に軽いことです。
そしてバネが強い。重厚な印象を受けていたので意外といった感じでした。

まとめ

文字数が多い…。長い上に拙い文章だったので読みづらい記事になってしまったかもしれませんね。申し訳ありません。
ですが僕のこのペンに対する愛は伝えられたと思います。
今日の昼に書き出してこんな時間まで…。でも楽しかったです!良い息抜きにはなりました。もはや息抜きとは呼べませんが。
気がついたらXにあげた筆箱紹介50いいねいってるんですが!?
大感謝。何年も見る専だったのに信じられない…。
キャップレス、通販サイトだと定価より安く販売されているので、自分、または大切な人へのプレゼントとしていかがでしょうか。

僕と同じように、悩んでいる人の助けになれたら幸いです。
良いお年を。


竹林良い色ですよ

追記

capless stripe 値上がりするそうです。39,600……だと…。

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