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メルボルンが不便なんじゃない、日本が素晴らしいだけなんだ

娘の高校留学を機に、メルボルンに移住して416日となりました。1年を過ぎたからでしょうか、生活に慣れたからでしょうか、オーストラリアと日本のサービスの違いについて比較ばかりしてしまいます。


コピー1枚とるにも30分かかるって…、ウソだろ⁈

最近、つくづく “日本って、すごく便利だなぁ”て思っています。ホントに細かいことなんですけどね、例えば、日本で書類をコピーする時って近所のコンビニに行って1枚10円でぴっと簡単にできますが、メルボルンではそうはいきません。セブンイレブンはありますけど、そもそもコピー機がありません。コピーをしたいなら、事務用品店『office works』もしくは『郵便局』のいずれか。先日、近所の郵便局でコピーしようと出向いたらいつものように列ができていました。私の前に5、6人はいまして、ひとりあたりの所要時間がなぜか5分程度かかり、私の番がやってくる頃には20分以上はかかっていました。コピーするだけなのに20分です。日本のようにセルフではなく、局員の方にコピーする紙を渡してやってもらうという仕組みです。しかも、1枚あたりの値段が60セント(60円)というから驚きです。15枚ほどコピーして8ドル(800円)、はぁ。

ヨドバシカメラって、やっぱり品数揃ってるな

オーストラリアで最大の家電量販店は『JB-HI-FI』です。日本でいうところのヨドバシカメラのような感じですが、ここも品ぞろえがいまいちで困っています。私、スマートフォンで化粧品の静物カットを撮影することがわりとあるんですが、三脚が欲しくてJB~に行ったんです。店をウロウロしてもお目当ての三脚がなかったので店員さんに聞いてみると、“そういうのは、ないな”とひと言。そんなに珍しいものでもないのに、です。その他にも娘のヘッドフォンを探しに行った時もやはり品数が少なくて困りました。日本だど値段の幅もあるし、メーカー数も多いですよね? しかもありがたいことに試しに聴いてみることだってできます。このサービスの違い、はぁ。

宅急便は時間指定も、再配達も、ない

私、メルボルンでもAmazonにお世話になっています。さきほどお話した三脚が量販店になかったのでポチッとしました。あいにくPrime会員になっていないので、翌日配達というワケにはいかずオーダーしてから3日で届きました。到着日はわかりますが、時間指定は当然できません。もし配達員の方がピンポンした時に自宅にいなかったら、荷物はアパートの1階にある集合ポストの床にドンッと無防備に置かれます。オーダーした三脚ですが、留守中に届いたので郵便ポストに置き去りでした。もしも、荷物がなくなっていたら誰の責任になるのでしょうか、はぁ。

荷物がちょくちょく日本から届くので、国際郵便に月に1回はお世話になっています。日本ではクロネコ、佐川急便、日本郵便に荷物の受け取り、配送をよくお願いしていたので、その素晴らしい仕事っぷりにいつも感謝していました。
メルボルンの配達事情は……、そもそも日本のものさしで考えてはいけません。配送に時間がかかるのは当然で再配達はなし、大きな荷物の場合は近所ではなく、なぜか遠くの郵便局に預けられます。車を持ってない私にとって、荷物のピックアップはスーパーで買い物する時に使っているカートひとつだけ。徒歩で20分以上かかる郵便局までカートをゴロゴロ引っ張っるのはまさしく修行です、はぁ。

メルボルンは世界一暮らしやすい都市と言われていますが、1年暮らしてみると“日本のほうがよくないか⁈”ってことが結構あります。比べても意味がないことはわかっていますが、あまりにもその差が大きいので疑問にさえ思ってしまうのです。

外国で暮らすと日本の良さがわかるっていいますけど、それってホントですね。それでもメルボルンが不便と言わないことにします。日本のサービスが素晴らしいだけですから。

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