情熱と夢を持って行動した先にあるもの。
娘の高校留学を機に、メルボルンに移住して11ヶ月と3週が過ぎました。今日は、大好きな友だち、MARIKOさんとの何気ない会話の中で、またもや人生で大切なことを学びました。
移住直後に襲った”病み期”を救ってくれた友だち
本題に入る前に、MARIKOさんについてお話させてください。
メルボルンでの暮らしがスタートして3ヶ月が過ぎたころ(2023年7月)。海外暮らしがはじめての私は、精神的に追い込まれ、謎の胃腸炎にかかったり、夜中に突然目が覚めるなどかなり不安定な日々を過ごしていました。
当時、“なじみのカフェ”と勝手に呼び、私が足しげく通っていた近所のカフェがありました。その店の女性オーナー(オーストラリア人のハーフ)のお母さんが、MARIKOさんです。
↓MARIKOさんとの衝撃の出会いについては、以下の記事に紹介しています。
娘よ、ハリウッドに行ってこい!
MARIKOさんと私、年齢差は約20歳ほどあります。
私が51歳、MARIKOさんは70歳。
出会って9ヶ月になりますが、週イチ、いや何なら、週2ペースで会っています。美容のこと、仕事のこと、将来のこと、今晩の夕食のことなど、ジャンル問わずいろいろ話しています。
今日の午前中。私たちは、サウスメルボルンマーケットの近くにあるカフェで待ち合わせをしました。
いつものように、たわいのない話でけらけらと笑いながら、シェアしたサラダを仲良く食べていました。
「MARIKOさん、7月に娘をサマーキャンプに行かせようと思ってるんですよ」
「へえ、どこに行くの?」
「前にもお話しましたが、娘は映画やPVなどの映像が大好きなんです。なので、LAにあるフィルム学校に1週間ほど行く予定です。同世代が集まり、1本のショートフィルムを作るという内容だそう。メルボルンからLAまでは乗り継ぎで24時間かかりますからね。かなりの大冒険になりそうです」
「いいじゃない! 若いうちに経験できるなんて最高ね。でも、お金かかりそう…」
「おっしゃる通り、結構な金額がかかるんですよ。来月から家賃があがるのに、さらなる出費です……。でも、若い頃の経験って、ものすごく大事なことですし。高校留学もいい経験になっていますが、自分の目指しているベクトルをリアルに感じてもらうには、絶好のチャンスかなって。1週間で学べることは限られていますけど、同じ志を持った仲間が集まることで、刺激になると思うんです。しかも学校がハリウッドのご近所ですから、それだけでもワクワクするじゃないですか! それに、 “ひとりで行く”っていうことにも意味があるかなって」
「7月になれば、17歳だしね。すごくいいと思う。たとえ1週間でも、きっと成長して帰ってくるわ」
日本にいる夫も、”チャレンジする娘を誇らしく思う”って言っていました。私と同じ気持ちだったので、とても嬉しかったです。”離れていても心はひとつ”、です。
娘のひとり大冒険のシナリオから、あることに気づく
その後も話題が尽きず、MARIKOさんが、あるカフェのオーナーのサクセスストーリーを教えてくれました。かなりかいつまみますが、『オーナーは、情熱と夢を持ってパン作りに励み、夢中で仕事をした結果、今ではメルボルンでは知らない人がいないほど有名なカフェに成長した』という内容です。
「MADOKAちゃん、パッションとドリームがあれば、成功って後からついてくるものなんだよね。だから、小さい頃から思い描いていた、フィルムの世界に進みたいという情熱と夢を持っている娘さんの背中を押してあげることは、素晴らしいことよ」
MARIKOさんにそう言われて、私は、はっとしました。
あれっ、今の私と真逆じゃないか?
待て待て、”成功ありき”で、ものごと考え行動してないか?
今の私は、“成功するためには、何をすべきか?”ということばかりを考えていました。直近で言えば、”オーストラリアのコスメに日本でいちばん詳しい美容ライターとして成功するには、どうすればいいのか”。成功というゴールに向かって行動し、模索していたのです。
明らかに、打算的に考えている自分がいました。
成功するための行動なんて、ない。
夢と情熱を持って行動しよう。
長年続けてきた美容ライターというキャリアの集大成として、情熱と夢を持ってリサーチしよう、原稿を書こう。
自分に言い聞かせるために、もう一度書きます。
『パッションとドリームがあれば、成功って後からついてくるもの』
ありがとうございます、MARIKOさん。
そして娘よ、情熱と夢を持って、これからも生きるのだ。
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